私がいつもX(旧Twitter)でしゃべってる中華風創作のとっても長い設定のまとめです。なんかキャラの画像が画面いっぱいに表示されちゃってうわでかってなるけどなおし方がわからないです…我慢してね…
誤字脱字があったり、今ある設定に関して気が変わったりしたら随時更新します。
メインキャラの全身立ち絵は二箇所に置いてます↓
pixiv【#オリジナル 身長表&立ち絵 - 薔薇田ばむせのイラスト - pixiv】
目次
概要
異世界転生ものみたいなファンタジー作品に出てくる、西欧っぽい国々がある異世界の、どこかにはあるであろう中華っぽい文化の国。この世界とは関係ない異世界。ちなみに魔法はないです。
鎖国していた時期もあったけれどそれは遠い昔の話で、西欧っぽい国々との国交もさかんに行われ、ファッションや建築や政治などあらゆる文化や文明が混ざっている。ファッションや建築は特にシノワズリみたいなイメージです。
成人年齢は多分15歳。男女でも成人年齢が違うかもしれない。貴族は基本的に学校へは行かず家庭教師に勉強を教わる。庶民も裕福なら家庭教師をつけるし、普通の家庭なら学校に行くことが多い。親が何かの職人なら専門的な知識を親から教わるので、学校には幼い時しか通わないみたいなこともあるかも。
他の異世界からやってきた転生者もいる感じなので、異世界の技術も持ち込まれている。(これが存在してるのはおかしいみたいなツッコミにも全部それで言い訳しちゃうぞ)
ちなみに転生者は中華風の国よりも西欧風の国々に多くいるので、西欧風の国の方がなんでもある。中華風の国はその点ではまだ発展途上と言えるのかも。
主要なキャラは貴族のご一家。領地経営により生計を立てている感じ。身分は高くもなく低くもなく、中の上ぐらい。異世界転生先に選ばれにくそうな一般的な領主の家系。
二十数年前、領主である父と母と息子の3人で暮らしていたが、もう一人息子が生まれた頃母は病に倒れ、数年後に亡くなってしまう。父は母が闘病していた期間中に浮気をして子供まで生まれてしまっており、母の死後すぐに再婚。
そんな家に生まれた兄と弟、それから後妻と父の間に生まれた末弟の、三兄弟を中心に起こるドロドロあり萌えあり(?)の家族のお話。
なんですが本編はありません。X(旧Twitter)でばむせちゃんが繰り広げる独り言とらくがきから感じてくれよな。
登場人物


(これはとても便利なアプリで作った家系図 おすすめです)

キャラの体重はいやおかしいやろ!ってなるかもですが私が萌えたいので記載があります。
長男夫婦
⚫︎銀星(いんしん)

- 性 別:男
- 年 齢:26歳 12月27日生まれ
- 身 長:169cm
- 体 重:50kg
- 一人称:私(気を抜くと僕と言ってしまう)
三兄弟の長男で未来の領主様。身長は兄弟で一番低い。
肩書きに恥じない冷静で穏やかな物腰の次期当主だが、それは劣等感と完璧主義から来る強迫感情によるもので、実はかなり傷つきやすく気が強い。たまに天然。
幼い頃、立派で完璧な家長になれば母の病気も治ると周囲の大人に言われていたが結局母を亡くした経験から、完璧でない自分は無価値と思い込み、今でも過度な努力を自分に課すのをやめられない。しかしそのような余裕のなさを誰にも知られたくなく、かつ隠し通せてしまうため自分を追い詰めがち。
また虚弱体質で食が細く、骨が浮くほど痩せている。小柄な体や顔つきを家長に相応しくないと思っており、見た目で侮られることを非常に嫌う。長く伸ばした髪も外見の幼さを少しでも隠すため。
父とその元不倫相手の継母を憎んでおり、継母とは非常に険悪。また自分が領主を継いだ暁には父を療養と称して幽閉し、孤独に生涯を終えさせたいと密かに思い続けてきたが、継母の子である紅羅が成長した今では父を許すべきなのではという気持ちもある。しかし父へを許すことは亡き母を忘れることに等しいとも思っており、複雑。
実母の死は深い心の傷になっている。亡き母が趣味で花を育てていた温室を譲り受け、母を悼むために義務感で花を育ててもいる。
紅羅のことは毛嫌いしている。顔や声は似ているが、性格は真逆で不仲。無視や言い合いになるのは日常茶飯事で、稀にだが掴み合いの喧嘩にもなる。紅羅に罪はなく親のせいだとわかってはいるが、紅羅の自由な性格を羨ましいと思う気持ちが負の感情に転じている部分もあり、より感情の制御が難しくなっている。
弟の藍深には信頼を寄せており、仲も良い。彼に対してはやや人使いが荒かったり、時々わがままを言ったりするのは銀星なりの愛情表現。
藍深は母の死や父の不倫をよく覚えていないため、そのことを藍深に話したことはほぼなく、心の傷は共有できないでいる。
妻の明月のことは高嶺の花と思っており、表向きは堂々とした夫の顔をしているが、実は自分は彼女に相応しくないと思っている。
そのため明月の気遣いや好意は愛情ではなく妻としての役割や責務を理解して果たしてくれているからだと解釈している。とはいえ明月のそのような理知性を好いており、頼りにもしているが、自尊心が低いために彼女が離れていってしまうのではないかと不安に思ってもいる。
また、聡明であった亡き母が父を愛してはいなかったように、同じく才女である明月も自分を愛していないのだと思い込んでいるふしがある。
⚫︎明月(みんゆえ)

- 性 別:女
- 年 齢:25歳 9月29日生まれ
- 身 長:162cm
- 体 重:48kg
- 一人称:私(わたくし)
高貴な血筋に生まれ、大切に育てられた正真正銘の高嶺の花。淑女らしくあることにこだわりがあり、厳しく近寄りがたそうな印象を与えがちだが、面倒見が良く優しい女性。美人で賢く物静かで、貴婦人の鑑のような存在。
幼い頃に母を亡くし、3人の弟と共に父によって男手一つで育てられた。男所帯で育ったせいなのか女性にしてはさっぱりとした性格で合理的な考え方を好む。ときどき大雑把。
義弟の藍深とは次期当主を支える立場同士、職場の同僚のような間柄でそこそこ仲が良い。その妻の苺綾とは性格は正反対だが親友同士で、よくお茶しながらおしゃべりしている。
歳の離れた義弟妹の紅羅や麗華に対しては年長者として指導するような立場で接しているが、紅羅とは麗華の教育方針でたびたび揉める。紅羅の麗華に対する過干渉や、麗華の紅羅の言いつけに何でも従うところを不健全と思っており、改めさせたい。
銀星とは少女時代に婚約者候補として引き合わされた際、お互いに大人びた子供だったためかとても気が合い、明月の父も彼を気に入ったことで婚姻に至った。
彼のことは少女時代は一つ年上の大人っぽいお兄さんという認識だったが、大人になるにつれ天然で可愛くて危なっかしい放っておけない人だと思うようになった。
銀星の隠している不安定な精神状態も最も敏感に察していて、彼を傷つけないようにそれとなく支えている。ときどき接し方を間違えて拗ねられてしまったりすることもあるが、そんなところも可愛いと思っており特に気にしていない。
銀星にどんな弱さがあっても立派な当主でい続けられるよう、一生を捧げて支えても良いと思っているのに、あまり頼ってもらえないことが少し不満。
⚫︎雨星(ゆーしん)
銀星と明月の長男。甘えん坊な4歳。
銀星は、自分は自分の父のようにろくな父親になれないのではないかと子供たちと距離をとっているのだが、そのせいか雨星はかえってなかなか話す機会のない銀星になついている。
⚫︎詩月(しーゆえ)
銀星と明月の長女。2歳。
イヤイヤ期の真っ只中で、明月や詩月の世話をしている使用人たちは手を焼いている。お気に入りのうさぎのぬいぐるみを抱かせると落ち着くので、そのぬいぐるみは大変ありがたがられている。
次男夫婦
⚫︎藍深(らんしぇん)

- 性 別:男
- 年 齢:24歳 6月15日生まれ
- 身 長:177cm
- 体 重:68kg
- 一人称:俺
三兄弟の次男。気難しい兄や弟の後始末をさせられがちな苦労人。兄弟で唯一父と仲が良いこともあり、直々に兄や弟の様子を気にかけるよう頼まれてもいる。
気が弱くノーと言うのが難しい性格だが、兄弟と違い人並みの優しさを持っていて真面目なため、使用人などにも信頼されている。そのため兄弟喧嘩があると、使用人らからも仲裁役として呼ばれることが多く、その度に胃を痛めている。
兄の銀星とは子供の頃から仲が良く、自分と違い社交的で優秀な兄を敬愛している。彼が藍深には雑な接し方をすることも愛情表現と捉えており悪い気はしていない。むしろ兄に頼られることは嬉しい様子。兄の体調をいつも心配して重いものは持たせないなど気遣っているが、それに彼が傷ついていることは知らないなど、兄の気質を全て理解しているわけではない。
亡くなった母のことや父の不倫についてはほとんど覚えていない。そのため父とは仲が良く、継母に対してはやや気まずいが銀星のように険悪なわけでもない。
紅羅のことは継母の子でも弟として受け入れかわいがっており、子供の頃は懐かれていた。紅羅が自分の生まれを理解する頃には距離を置かれ、現在は仲は悪くないものの時々反抗されては落ち込んでいる。また義妹の麗華のこともかわいがってはいるが、接し方がわからず怯えさせてしまうためあまり構えていない。
妻の苺綾は父方のいとこで幼なじみ。子供の頃から両思いで、将来は親が決めた別の人と結婚しなければならないと知っていつつも交際していたが、親の気が変わったことで晴れて婚姻関係となった。
苺綾の明るく社交的で誰にでも優しく、天真爛漫なところが好きらしいが、苺綾以外には隠している(つもり)。人前でも構わず抱きついたりしてくるのには困っていてよく諌めているが、満更でもなさそうである。
⚫︎苺綾(めいりん)

- 性 別:女
- 年 齢:24歳 5月2日生まれ
- 身 長:168cm
- 体 重:53kg
- 一人称:私
三兄弟の父方のいとこであり幼なじみ。母は三兄弟の父の姉で、一回り以上年上の兄と姉がいる。次男の藍深は夫。
両親と、歳の離れた兄姉に蝶よ花よと大切に育てられた。 ちなみに「苺綾」と名付けたのは苺綾の姉。家族に愛され、人を疑うことを知らない人懐っこい女性に成長した。 底抜けに明るく、人見知りをせず、誰にでも分け隔てなく接する社交性を持っているが、天然でそそっかしい一面が玉に瑕。それを親しみやすいと思われることもあれば、気が付かない内に敵を作っていることもあるが、他人の敵意にも鈍いため嫌われている自覚はない。
幼い頃から友達がとても多く、ほとんどの人には好かれている様子。甥や姪、友達の弟妹などとも打ち解けるのが早く、年下の面倒を見るのも上手。
いとこであり義兄の銀星には子供の頃からずっと苦手意識を持たれているが、大人になってもそれに気が付かず接しており、周囲はヒヤヒヤしている。その妻の明月とは親友同士で、一緒にお茶をしたり夫の話を聞いてもらったりしているらしい。
義弟の紅羅のことは年齢が離れていることもあり実の弟のように可愛がっているが、近頃は相手にしてもらえない。麗華のことはとても気に入っており、麗華も苺綾を慕ってくれて仲良くしてくれる上に可愛いので構い倒すが、紅羅にはそれを良く思われておらずいつも追い払われている。
子供の頃からずっと藍深が大好きで両思いだった。実は親が見つけてきた有力貴族の息子と結婚する予定だったが、苺綾が身分のいい家に嫁いで価値観や家庭での習慣の違いに苦労するのは気の毒だと判断され、現在に至る。
普段から藍深にところ構わず抱きついたり、顔をじっと見つめてはかっこいいとか何とか言っている。人前でも同じことをしては彼に諌められている。
藍深には人間関係についてとても心配されているが、本人はなんのことだかわかっていない。
三男夫婦
⚫︎紅羅(ほんるお)

- 性 別:男
- 年 齢:18歳 12月27日生まれ
- 身 長:180cm
- 体 重:64kg
- 一人称:僕
三兄弟の末っ子。兄弟で一番背が高い。
銀星と藍深は腹違いの兄。彼らの母は病にかかり数年間の闘病の後に亡くなっている。その期間に父とその浮気相手との間に生まれたのが紅羅である。
兄たちとは違い両親から甘やかされて育った自由人。自信に満ち溢れ、自分の気持ちに正直で、大人の言うことにはその言い分に納得できない限り従わない。反抗的で生意気だが、少し勉強すれば教わらなくても多くのことはこなせてしまうほど器用なため、彼に口出しできる大人は少ない。しかし年長者として正面から向き合ってくれるような大人には従順。
感情がすぐ態度に出るように見えるがあえて隠していないだけで、必要なら猫を被って礼儀正しい貴族令息のふりをすることもある。
両親には可愛がられてはいるが、母には愛玩動物のように扱われ、父は罪悪感から紅羅を遠巻きにするわりには機嫌は取ろうとする自己保身的な態度なため、大人は頼りにならない・信用ならないという考えが強い。また自分は愛されておらず、不義の子であることからも自分は不要な存在と感じている。にもかかわらず、母からの遺伝か教育の賜物か、自己承認力は高い。
父のことは嫌いではないが、父の態度は自分から逃げているように感じており、辛く当たったり都合よく扱ったりすることで気を引こうとしている。しかしその自覚はない。
母に対しては、母にとっての理想の息子像からズレたことをすると叱られるが、そうでない時は溺愛されてもいて、愛憎を抱いている。独り立ちも許されていない現在は、母の理想に渋々付き合っている。
長兄の銀星には生まれた時から嫌われており、お互いに無視したり些細なことで言い合いになったりするのは日常茶飯事。喧嘩の原因は紅羅であることの方が多いが、悪びれる様子はない。実は銀星に構ってほしくてちょっかいをかけているが、それもやはり無自覚。
次兄の藍深は紅羅を弟として可愛がっているが、紅羅は銀星と仲がいい藍深は自分の味方ではないと思っており、やや壁を作っている。しかし藍深が自分に甘いことだけは知っているので困った時には頼る。
麗華とは許嫁同士。数ヶ月後に麗華が15歳になったら結婚する予定。
麗華を溺愛しており、自分が愛情不足であるがゆえに、反対に愛情を与えることで満たされようとしている。彼なりの愛し方は支配や依存に近く、靴紐を結ぶといった些細なことで世話を焼いたり、彼女の人間関係を制限しようとしたり、1日の行動を全て把握したがったりするなど、過保護で過干渉な接し方をする。その上わざと意地悪をして反応を楽しむ悪癖もあり始末に追えない。出会った頃からそんな調子だったためはじめはひどく怯えさせていたが、現在は麗華の方が慣れてすっかり懐かれている。
⚫︎麗華(りーほわ)

- 性 別:女
- 年 齢:14歳 3月3日生まれ
- 身 長:145cm
- 体 重:32kg
- 一人称:麗華、私
紅羅の許嫁。あと数ヶ月で麗華が15歳になったら結婚することが決まっている。
とても小柄で枝のように痩せている。同年代の少女に比べても、心も体もあどけない。
人間関係の構築に著しく難を抱えており、臆病で人見知りが激しく、他の人間を過度に怖がる。
財力で貴族の地位を手に入れた父と、駆け落ちのような形で結婚した母との間に生まれた。母は由緒正しき貴族の娘だったため、麗華も言葉遣いや礼儀作法は身分の割にはよくできる。しかし自分のことを「麗華」と言ってしまう癖は直らない。
父にとっては末子だが母にとっては長女で一人娘。父親には構われず、腹違いの兄姉とも良い関係とは言えないため、自尊心が低く自我も未発達。優しくしてくれる人にはすぐに懐いて何でも従ってしまうなど依存しやすく、年齢の割に子供っぽい部分が目立つ。夜もぬいぐるみがないと眠れない。
母との仲は良く、父や兄姉と違い可愛がってくれる母には甘えている。
紅羅にはとてもよく懐いている。彼のことは保護者であり兄代わりのように思っているが、好きな異性でもあり、麗華にとっては世界の中心。大人から見れば生意気な紅羅だが、麗華には美人で優しくて頼れるお兄さんに見えていて、心身ともに依存しきっている。
出会った頃は、初対面なのに自分のことをなぜかよく知っている紅羅を怖がり、婚約を嫌がって泣いていたが親同士の決めた縁談に逆らうわけにいかず、不安なまま親元を離れた。その後も、紅羅が麗華が怯えても関係なく可愛がるので、少しずつ感覚が麻痺して麗華からも甘えるようになった。今では紅羅がいなければ生きていけないほどベッタリ。彼の過保護で過干渉な接し方を依存と気付かず、愛だと受け取っている。また自分で物事を選ぶことが苦手なため、紅羅に自分のことを勝手に決められるとむしろ安心で、被支配を求めているふしがある。
紅羅が隠しているため、紅羅と兄たちの母が違うことは知っているが、不倫で生まれたことは知らない。
義姉の明月は紅羅と麗華の関係を問題視しており、麗華を自立した女性に育てようとしている。麗華も明月に憧れているため彼女の言うことには従うが、麗華にとっては紅羅がルールなため、最終的には明月の方が明らかに正しくても紅羅の言うことに従ってしまうことが多い。
もう一人の義姉の苺綾は麗華を猫可愛がりしており、紅羅と似た経緯で仲良くなった。よく遊んでもらっており、歳は離れているが麗華の数少ない友達。
三兄弟の親たち
⚫︎錦然(じんらん)

- 性 別:男
- 年 齢:48歳
- 身 長:176cm
- 一人称:私
三兄弟の父親。領主という責任重大な立場だが、優柔不断な性格でとても気弱。子供の頃から今までずっと周囲に流されて生きてきたため、領主の仕事は大変な重荷になっている。
本来は領主になるはずだった兄が突然蒸発してしまい、若くして領主を任されてしまった少し可哀想な人。心労で白髪がいくつもあったり、骨が浮く程度には痩せていたりする。
妻が病に倒れ、支えを失ったストレスで二人の息子すら放ったらかして浮気をし、浮気相手との間に子供まで生まれてしまった。その後、妻が亡くなるとすぐに浮気相手と再婚し、その女性が現在は妻となっている。
亡き妻を裏切った件で長男の銀星には非常に嫌われており、まだ少年だった彼に怒りのあまり顔を殴られたことがある。現在はほとんど口をきいてもらえないどころか徹底的に避けられ、殺意すら抱かれている。それでも息子のことは大事に思っていて、いつも気にかけている。
後妻との間に生まれた紅羅には特に申し訳ないと思っており、彼を厳しく育てることはできなかった。再婚の理由は世間体を気にしてのことだが、紅羅を自分の手元に置きたかったからでもある。
銀星と紅羅には、それが彼らのためだと思い必要以上に関わらないようにしているが、二人には逃げだととらえられている。
藍深は亡き母のことは幼かったため記憶があまりなく、恨まれてはいない。むしろ浮気はいけないことだが、紅羅を弟として迎えられたのは理由はどうであれ父が再婚を選んだからだと思っており、親子関係も悪くない。
後妻の万紅には尻に敷かれている。若く自由な平民であった彼女を複雑な立場に置いてしまったことを悪いと思っているため、あまり強く出られない。しかし完全に支配されているわけではなく、妻よりも息子たちを優先する傾向がある。
⚫︎律英 (りゅいん)

銀星と藍深の母。享年32〜33歳くらい。
息子たちが幼い頃に病に倒れ、数年間の闘病を経て亡くなってしまった。 結婚後に実家は没落しており、他に行き場のない女性でもあった。
夫とは遠い親戚同士で昔から知っている仲だった。彼女の傾いた実家を立て直すための結婚だったため恋愛感情はなく、銀星と藍深が生まれてもそれは変わらなかった。
天然でおっとりとした優しい性格でありながら、賢い女性だった。夫の浮気を知っていたが、賢く合理的な考え方をする性格ゆえに特に気にしておらず、むしろ自分がいなくなった後、夫が本当に好きな女性と再婚できるならそれはそれでいいとすら考えていた。
銀星にとっては特に、母の死は父の浮気と時期も重なってとても深い心の傷になってしまった。また、母が父に裏切られても気にしていなかったことも、幼い彼にとってはショックだった。
⚫︎万紅(わんほん)

- 性 別:女
- 年 齢:38歳
- 身 長:172cm
- 一人称:私(わたくし)、あたし
紅羅の母で、錦然の現在の妻。元々は富裕層や貴族との関わりが多い仕事をしている平民だった。まともな教育を受けたことはほとんどなかったが、あらゆる状況で自分に利するよう上手く立ち回れるほど地頭が良い。
野心的で欲望を叶えるためならプライドも捨てられる。一人息子の紅羅のことは溺愛しているが、玉の輿に乗るために散々利用した。紅羅を所有物のように考えており、彼と自分の境界が曖昧になっているため、息子を利用することに罪悪感は全くなく、むしろ紅羅も自分と同じ気持ちだと思ってしまう悪い癖がある。そのため紅羅に理想の息子でいることを自覚なく強要しており、紅羅がそれらしくない行動をすると怒る。
自分や紅羅が後妻とその息子であるからなどといった理由で不利益を被ることは絶対に許せず、紅羅にも兄たちに遠慮して得られたはずの利益を逃すようなことはあってはならないと教育している。
銀星とはとても険悪な仲。また自分とは正反対の境遇の明月に対しても大変当たりが強い。
紅羅の結婚相手はもっと身分の良い女性でなくてはならないと思っていたため、成金貴族の娘である麗華のことも気に入らない。
錦然のことは、麗華に対する紅羅ほどではないが、それなりに支配下に置き、尻に敷いている関係。夫の頼りなく情けない部分まで愛しているらしい。
麗華の家族とその関係者

⚫︎父
お金の力で貴族の地位を得た、元平民。
元々は宝石商だが、現在はそれで得た資金を元手に投資でお金を稼いでいる。
背が低く、たぬきに似ている中年だが、昔はもっとシュッとしていた。当時は若いわりに商才に溢れ、お金持ちだったので女性にモテた。正妻の他に、内縁の妻が二人いる。
あまり家庭を顧みないが、その経済力で子供達には良い家庭教師をつけるなど、彼なりに家族に関心を持っている。
⚫︎春麗(ちゅんりー)

- 性 別:私
- 年 齢:32歳
- 身 長:150cm
- 一人称:私(わたくし)
麗華の母。18歳の時に麗華を出産しており、麗華の姉に間違われることも。 由緒正しき貴族の娘だったが、抑圧された家庭環境からの逃避を強く望んでいた10代の頃に麗華の父と出会い、麗華を授かったことで内縁の妻となった。
悪く言えばぼーっとしている性格で、世間知らず。あまり後先考えない、夢見がちな令嬢のまま時が止まったような女性。
麗華にとって母は可愛がってくれ、甘やかしてくれる心の拠り所であったが、大人としては頼りにならない存在だった。
⚫︎玉桜(ゆーよう)

- 性 別:女
- 年 齢:24歳
- 身 長:150cm
- 体 重:40kg
- 一人称:私(わたくし、わたし)
麗華の腹違いの姉。繚煌・芙蝶と母が同じ。父にとっては1人目の妻の第一子。
麗華にとっては、幼い頃にあまり関わりがないまま嫁に行ってしまった、姉なのによく知らない人という認識。
大人しく、静かで清楚な雰囲気の女性だが、実は子供っぽい性格で、人を傷つけたりからかったりして反応を見るのが好き。実家にいた頃は両親の期待から理想的な長女として振る舞っていたため、家族は本当の彼女を知らない。
夫の薫睿の前でだけは本当の自分を出すことができるため、意地悪な本性を見せたり無邪気に甘えたりする。また、独占欲が強い薫睿の嫉妬をわざと煽って彼を怒らせ、彼の怒りから愛情を確認するという一面があり、薫睿の前ではベタベタと甘えたり、イタズラをして彼の反応を楽しむようなお茶目な振る舞いもする。
同い年の苺綾からは一方的に友達だと思われているが、玉桜は彼女と特に親しいとは思っていない。
⚫︎薫睿(しゅんるい)

- 性 別:男
- 年 齢:27歳
- 身 長:167cm
- 体 重:55kg
- 一人称:俺、私
玉桜の夫。元処刑人の家系の若き現当主。処刑制度はかなり昔に廃止されており、一族が処刑人の任を解かれる際に貴族と宮廷役人の地位を与えられ、現在も薫睿は宮廷に勤めている。
両親は幼い頃に亡くなっており、処刑人の血を嫌う差別的な他家の貴族に事故と見せかけて命を奪われた。薫睿を引き取り成人まで育てた祖父母も高齢のため亡くなり、その頃の薫睿は復讐のために社交界に出入りしていたが、玉桜と出会ったことで復讐には消極的になる。
玉桜は薫睿にとって唯一の家族。そのため玉桜にはベタ惚れで支配欲と独占欲がとても強いが、プライドの高さゆえに素直ではない。彼女が嫉妬を煽るのに度々乗ってしまい、怒りに任せて乱暴に扱うこともあるが、それで玉桜が喜ぶので、乱暴にすることが愛情表現であり、嫉妬の発散になってもいる。
⚫︎梅雪(めいしゅえ)

- 性 別:女
- 年 齢:21歳
- 身 長:172cm
- 体 重:51kg
- 一人称:私
薫睿の屋敷で働く使用人の女性。気弱で臆病で素直な性格のため、玉桜からはからかい甲斐があるからという理由で気に入られている。
玉桜にはからかわれてばかりだが、自分とは正反対の彼女に憧れてもいる。また、雇い主の薫睿より背が高いことを気にしてよく猫背になっているが、薫睿本人は全く気にしていない。
その性格のせいで職を転々としていたことがある。現在は、薫睿と玉桜のただならぬ雰囲気や屋敷の人の少なさに怯えつつも、玉桜に気に入られているのと、転職活動をしたくないのでなんだかんだ長続きしている。ちなみに職歴が豊富なため、意外と器用。
⚫︎繚煌(りゃおふぁん)

- 性 別:男
- 年 齢:21歳
- 身 長:173cm
- 体 重:61kg
- 一人称:俺
麗華の腹違いの兄。玉桜・ 芙蝶と母が同じ。父にとっては上から3番目の子供で、1人目の妻の第二子。
甘え上手な青年。両親からは可愛がられ、姉のことは「お姉ちゃん」と呼び甘えるのを許されている。妹には仕方のない兄と思われつつもなんだかんだ懐かれ、仲は良い。
人の感情の機微に敏く人を弄ぶのは上手だが、実は頭がいいわけではなく、己の欲に従いがち。姉の玉桜が嫁に行ってからは甘える対象を失い、家にもいたくないのでフラフラするようになった結果、数人の女性のいわゆるヒモをしている。父は繚煌に家督を譲りたいようだが、本人は自分がその器ではない自覚があり、女性たちに甘えて現実から目を背けている。
養ってくれる女性と若いうちに結婚したいと考え、彼の中で第一希望の墨霞に取り入ろうとしているが、どちらかというと繚煌が彼女の手のひらで踊らされている。
⚫︎墨霞(むーしあ)

- 性 別:女
- 年 齢:28歳
- 身 長:170cm
- 体 重:62kg
- 一人称:私
繚煌の寄生先の女性のうちの1人で、その中では最も裕福。もっと若かった頃に配偶者がいたが、結婚して数年と経たずに死別した。その後は亡夫の資産と事業を引き継いで成功させており、男尊主義の社会で男性たちと肩を並べる。墨霞を妬む者もおり、夫を亡き者にしたのではないかなどと悪い噂を流されているが、事実ではない。
繚煌の顔が亡夫に似ていることから、柄にもなく繚煌に執着する。墨霞自身も自嘲しつつも繚煌を甘やかし、可愛がっている。彼が打算で近づいてくるのを知っていて利用しており、数年後には彼を婿として迎え入れることとなる。
一頼のことは、彼が子供の頃からの仲なので家族のように思っており、恋愛対象として見たことはない。しっかり者の頼れる助手として信頼し、大切にしている。
⚫︎一頼(いーらい)

- 性 別:男
- 年 齢:18歳
- 身 長:181cm
- 体 重:72kg
- 一人称:俺
墨霞の助手。孤児だったが墨霞の夫に拾われ、夫婦とは家族同然の仲だった。墨霞に想いを寄せるようになるが気持ちは伝えず、墨霞が夫を亡くしてからも彼女を助手として変わらず支える。
真面目な性格ゆえに、亡き主人の妻に恋する罪悪感と、墨霞の心にいつまでも亡夫がいることに悩むが、墨霞が他の誰かに奪われることもないと安心してもいた。しかし墨霞が亡夫に似ている青年、繚煌を連れて来ると、墨霞の過去を知る立場から複雑な気持ちで見守ることになる。やがてその状況に我慢ならなくなり墨霞に気持ちを伝えるが、墨霞から3人での交際を提案され、悩みがさらに複雑化してしまう。
⚫︎芙蝶(ふーてぃえ)

- 性 別:女
- 年 齢:16歳
- 身 長:160cm
- 体 重:51kg
- 一人称:あたし
麗華の腹違いの姉。玉桜・ 繚煌と母が同じ。父にとっては下から2番目の子供で、1人目の妻の第三子。
わがままで気が強く、怒りっぽくて見栄っ張りな、絵に描いたような成金悪役令嬢。しかし権力が役に立たない場面では勢いがなくなる。姉の玉桜に憧れて淑女らしく振る舞おうとしたり、兄の繚煌にはやれやれと思いつつも世話を焼いてしまったりと親しいが、他の兄弟には当たりが強い。
梓浩とはお見合いで出会い、現在は婚約関係。すでに彼を尻に敷いて振り回しているが、彼女なりの愛情表情。
麗華にとっては理不尽なことを言ってすぐ怒る、意地悪な姉だった。芙蝶ははじめ梓浩が嫌いだったため、麗華に身分もそこそこで見目も良い紅羅との縁談が持ち上がった時は、麗華に散々意地悪を言っていた。
⚫︎梓浩(ずーはお)

- 性 別:男
- 年 齢:22歳
- 身 長:175cm
- 体 重:66kg
- 一人称:僕
芙蝶の婚約者。見た目通り気が弱く、体力もなければ視力も悪い。
いわゆる学者の卵で、鉱物関係の研究職。そのため頭は良いはずだが、芙蝶には良いように使われてほとんど言いなり。しかし本人曰く「自分にこんなに優しくしてくれる女性は芙蝶ちゃんが初めて」で、芙蝶のことをとても好いている。芙蝶にひどく扱われがちだが、それすらも嬉しい様子。
長男であるにも関わらず実家でも肩身が狭く、婿入りしてきた妹の夫に跡継ぎの座を奪われてしまったらしい。芙蝶との結婚の準備が済んだら、実家を出て二人で暮らす予定。
⚫︎暁栄(しゃおろん)

- 性 別:男
- 年 齢:21歳
- 身 長:176cm
- 体 重:54kg
- 一人称:僕
麗華の腹違いの兄。慧天とは母が同じ。 父にとっては上から2番目の子供で、2人目の妻の第一子。
生まれつき病弱なため家督を継ぐには不適格で、母からは、せっかく第一夫人より先に男児を産むことができたのに…と幼少期から責められてきた。大人になっても母に認められたいがために彼女の言いなりで、自分で物事を決めるのが苦手。
自分の代わりに慧天が跡継ぎになれば母は認めてくれると信じており、慧天をとても可愛がっている。慧天はそんな兄を嫌がっている。
麗華にとっては、暁栄は兄姉の中では一番優しくしてくれたが、母や慧天のことしか考えていないので守ってもらえるわけではない上、 病気がちで顔を合わせることも少ない兄だった。
⚫︎慧天(ふぇいてん)

- 性 別:男
- 年 齢:17歳
- 身 長:171cm
- 体 重:64kg
- 一人称:俺
麗華の腹違いの兄。暁栄とは母が同じ。父にとっては下から3番目の子供で、2人目の妻の第二子。
跡継ぎに相応しいのは自分だと思っているが、父は明らかに相応しくない繚煌を可愛がって跡継ぎにしたがっているため、幼少期から不満を抱え続け、いつも不機嫌。母と暁栄からは跡継ぎになることを求められているが、二人のために家を継ぎたいわけでもないので複雑。
暁栄のことは慧天に依存した優柔不断な態度が気に食わず、よく冷たくしたり怒ったりしているが、見捨てることはできない様子。芙蝶とは口喧嘩が絶えないが、なぜか一緒に行動していることが多い。
いつも眉間に皺を寄せており不機嫌なため、麗華にとっては何を考えているのか、いつ怒られるかわからない近寄りたくない兄だったが、慧天は麗華のことを一応は気にかけていた。
明月の父・弟
⚫︎父
年齢はそろそろ還暦だが、鍛えており筋骨隆々として若々しい父。とても身分の高い貴族であるにも関わらず、厳しすぎたり堅苦しすぎたりすることもなく、外見にそぐう明るくて豪快な性格。娘や息子たちを男手一つで愛情深く育て、子供たちには敬愛されている。
義理の息子である銀星のことは大事な一人娘を安心して任せられるとして認めており、実の息子のように接するほど気に入っている。痩せていて小柄で顔色の悪い彼をいつも心配して、会うたびに食事や運動をすすめては困らせたりもしている。銀星はそこまで悪い気はしておらず、実父と違って強く立派な義父を尊敬していると同時にコンプレックスでもある。
⚫︎静椛(じんふぁ)

- 性 別:男
- 年 齢:22歳
- 身 長:181cm
- 体 重:78kg
- 一人称:私、俺
明月の3人の弟のうちの長男で、一家の跡取り息子。礼儀正しく物腰の柔らかい青年だが、幼い頃はやんちゃだった。今でも素行の悪い弟たちには手を焼いており、よくゲンコツを食らわせている。怒らせると怖いとのことで弟たちには恐れられている。
体育会系な気質の父に似てそのような考え方の持ち主だが、義兄である銀星のような落ち着いていて理知的な男性にも憧れがあり、文武両道を目指している。しかしデリカシーは控え目で、細やかな気遣いなどは苦手な様子。
家族でも唯一の女性であった明月をか弱き存在と思っている。銀星のことは姉を任せられる男性として認めているが、明月のようにか弱き存在として扱っているため、銀星には嫌われてはいないものの若干苦手意識を持たれている。
結婚しており、年上の妻がいる。
⚫︎風優(ふぁんゆう)

- 性 別:男
- 年 齢:19歳
- 身 長:184cm
- 体 重:81kg
- 一人称:俺
明月の3人の弟のうちの次男。三男の隼秀の双子の兄。
父や兄弟同様、体育会系的な気質の持ち主で、明るく気さくで単純な性格。力こそ正義だと思っている節があり、大人を舐めている生意気な若者。しかし力ある存在である父や兄の静椛のことは恐れている。パワーバランスはわきまえているため、意外と子供や女性には優しい。
姉の明月には幼い頃からよく叱られていたこともあり逆らえない。しかしその夫の銀星のことは認めず、自分の義兄が非力で小柄な男だなんてあり得ないと思っている。双子の弟の隼秀とともに突っかかってはあしらわれるか、静椛に叱られてしょんぼりしている。
義弟の間柄である紅羅とは意外と気が合い、親戚の集まりなどで会うとつるんでいる。
⚫︎隼秀(すんしゅう)

- 性 別:男
- 年 齢:19歳
- 身 長:183cm
- 体 重:80kg
- 一人称:俺
明月の3人の弟のうちの三男で、次男の風優の双子の弟。
風優と同じく力こそ正義と考えており、大人の言うことに従わない生意気な若者。しかし風優とは違い口数も少なく、素直ではないためなかなか感情を露わにしない。実は甘えん坊で、素行の悪さは風優と一緒にいたいからであったり、父や静椛や明月の気を引きたいから。
父や静椛であれば悪さをすれば鉄拳制裁で済まされるところを、明月は叱るだけでなく話を聞いてくれるため、彼女には特別懐いている。その夫の銀星のことは、大好きな姉の配偶者が自分より小さくて弱そうなのが我慢ならず、嫌っている。また、風優と仲が良い紅羅のことも好きではなく、風優と紅羅が一緒にいると間に入ろうとする。
⚫︎茉莉(まりー)

- 性 別:女
- 年 齢:26歳
- 身 長:159cm
- 体 重:47kg
- 一人称:私
静椛の妻。父親が外交関係の仕事をしており、異国からやってきた女性。そのため名前は当て字。
大人しく控えめな女性で、明月とはまた違ったタイプの淑女。静椛が昔やんちゃだったことは知らず、そういうジョークだと思っている。
言葉があまり流暢でないのを恥ずかしいと思っており、必要以上に会話をしたがらないが、静椛とは普通に話している様子。人前では、静椛がそばにいれば彼に耳打ちして通訳してもらっていることもある。
ちなみに犬好きで、白い大型犬を飼っている。
4年後スピンオフ
本編がないのに生まれてしまった、これまた中身の存在していないスピンオフです。
時は4年後、三兄弟のパパは長年の心労が祟ってか急逝してしまいます。その瞬間から家督は長男の銀星に移り、常々独り立ちを考えていた紅羅は麗華を連れ、紅羅が生まれる前に一家が暮らしていた領地の端っこの古いお屋敷で、領主の代理人として暮らし始めるのだった。みたいな話です。
古いお屋敷はいつでも使えるように、近くに住むベテラン使用人一家が手入れをしてくれていたが、ベテラン使用人はパパの死をきっかけに隠居。その息子の奨が現在は使用人頭というか領主代理の秘書というかなんだかそういう感じの立場で、身の回りの世話の他にも紅羅に領地経営のあれこれを教えたりしてくれている。その妹の里庵も兄の仕事を手伝っており、麗華の専属侍女をつとめる。また兄妹の他にも何人か使用人がいる。
登場人物
昔のお屋敷にいる人たち
⚫︎紅羅
22歳。新しい若き領主(銀星)の助けとなるためという名目で、実家とは離れた古い屋敷に領主代理として引っ越してきたが、本当はただ家族と離れたかっただけ。隠居したベテラン使用人の跡継ぎである奨から時には指導を受けながら、兄たちの領地経営を手伝う。
妻の麗華のことは相変わらず溺愛しているが、自分が以前より忙しく麗華を構えないことや、麗華が紅羅の助けになろうと自立を目指していることなどの環境の変化もあり、その愛は暴走気味。自分で任命したはずだが、麗華の専属侍女である里庵のことも気に食わず当たりが強い。
奨にはよく叱られるが、彼のことはきちんと叱ってくれて年長者として接してくれる上に優秀なため、とても慕っている。麗華の次に好きとのこと。
見目が良く優秀なので、領民たちは彼を銀星に似て理知的な人物だと思い込んでいる。
⚫︎麗華
18歳。日々忙しく業務をこなす紅羅の助けになりたいと思っており、人間不信や対人恐怖は相変わらずだが、里庵に助けられながら立派な淑女を目指している。目標は明月のような淑女だが、自分のことを麗華と呼んでしまう癖や、紅羅への依存心、意思決定が苦手なところはまだ直っていない。
なかなか書斎から出られない紅羅に代わって使用人や領民と関わり、信頼を得ようと一生懸命で、その姿に熱心な信者になる人もいるとかいないとか。
14歳の頃に比べて身長はほとんど伸びておらず、若い使用人や領民には年下だと勘違いされていることが多く、年長の相手からは子供相手にするような接し方をされていることが多い。
⚫︎奨(じあん)

- 性 別:男
- 年 齢:32歳 5月20日生まれ
- 身 長:183cm
- 体 重:75kg
- 一人称:私、俺
三兄弟の父に雇われていたベテラン使用人の息子で、弟妹が4人いる長男。父の隠居を機に家業を継ぎ、現在は両親と妹の里庵と実家に住んでいる。幼い頃から父を手伝っていたため領主一家のことはよく知っており、2歳年下の弟の仟里は銀星の乳兄弟でもある。
真面目できっちりした性格。仕事には高いプロ意識を持っており厳しいところもあるが、面倒見がよく誰からも慕われるような人物。紅羅や麗華に対しても身分が違うからといって過度に気兼ねしない。夫婦のことは弟や妹のように思っており、温かい目で見ている。素行の悪い紅羅には手を焼いており、よく悪ガキとそれを叱る父親のようなやりとりをしている。麗華のことは、年齢の割に幼いせいでつい子供扱いしてしまい、里庵から淑女として扱うようにと時々注意されている。
妹の里庵のことは、他の兄妹のように家を出ることもなく、結婚適齢期を過ぎても嫁に行かないどころか男の影もないため、遠慮しているのではないかと心配している。しかし仕事を続けてくれているのはありがたいと思っているため複雑。それはそれとして里庵の仕事ぶりは上司目線で見守っている。
ちなみにかなり視力が悪く、眼鏡がないと常に眉間にしわが寄って怖い。
⚫︎里庵(りあん)

- 性 別:女
- 年 齢:24歳 10月7日生まれ
- 身 長:158cm
- 体 重:51kg
- 一人称:私
奨の妹。兄妹では下から2番目。チャームポイントはそばかす。
麗華の専属侍女。麗華と関わる人間が多いほど紅羅のストレスになるため基本的に彼女以外が麗華の世話をすることは許されていない。里庵自身は、麗華はまだ子供で成長中であるため他の人間と接触できないことは悪影響と考えている。また紅羅の麗華への接し方も問題視しているため、他の人と関わる機会を持ったり、自分で考える力をつけさせようとしたりして、紅羅にバレないように麗華の自立を手助けしている。
奨と同じく面倒見が良く、誰にでも平等に接する性格。幼少期から家業を手伝い、侍女としての技能を磨いてきた。それに関しては奨も認めているが、おっちょこちょいで、正義感が強くそれゆえに出しゃばりな一面もあるため、紅羅の怒りを買ってしまったり兄から叱られたりすることもある。
兄のことは仕事の面でも人間性でも尊敬しているが、定期的に結婚しないのか尋ねるのはやめてほしいと思っている。ちなみに里庵は結婚する気はなく、今の生活が気に入っている。
本家にいる人たち
⚫︎銀星
30歳。現領主で二児の父。4年前は長髪だったが今はショートボブくらい。
長い間憎んできた父が自分以外の原因で亡くなったことや、父に愛されていたのを知りながら向き合わなかったことへの後悔により負の感情の整理がつけられなくなり、葬儀や引き継ぎなどの業務の忙しさも相まって心を病んでしまう。一時は医者からも働くことを止められ、明月や藍深以外とは会うこともできない状態だったが、周囲の助けや子供たちと接することで少しずつ持ち直し、完全な復帰に向けてリハビリ中。また周囲の人に頼るのが少しだけ上手くなった。
⚫︎明月
29歳。二児の母。藍深の手も借りながら夫を支える。銀星には迷惑をかけたくないからと献身を拒まれたりすることもあったが、変わらず支え続け、現在はやっと本音を話してくれるようになったことに安堵している。
ちなみに紅羅の独り立ちを許可したのは彼女で、その時それどころではなかった銀星には事後報告だった。紅羅には独り立ちを経験することで、麗華への接し方やその他の問題行動が改善されることを期待して送り出したが、それは上手くいっていない様子。
⚫︎藍深
28歳。病んだ兄に代わり、明月と共にしばらく領主の仕事を代行する。現在は兄の復帰も手伝いつつ、半分領主のような立ち位置。
今までの自分は兄の精神状態を正しく把握していなかったと気づいたからか、以前よりずいぶん過保護になった。
紅羅のことはとても心配しており、定期的に手紙を送っている。
⚫︎苺綾
28歳。妊娠しており、お腹に藍深との子がいる。
父を喪い、兄をより支えなければならなくなった藍深に寄り添う。
銀星に苦手だと思われていることは未だに気づいていないが、彼を気遣い接触は控えていた。雨星や詩月の面倒を見たり、明月や藍深とは変わらず接して場を明るくしたり、時には妊婦なのに動くなと叱られたりもしており、和ませ担当的存在。
⚫︎雨星(ゆーしん)
詩月(しーゆえ)

銀星と明月の子供たち。8歳で兄の雨星(画像左)と、6歳で妹の詩月(画像右)。
父と会えない間は、苺綾や使用人に面倒を見てもらっていた。
雨星は銀星に似て穏やかで大人しい男の子。銀星にとても懐いておりとても甘えん坊だが、本調子でない父に甘えすぎないように気を遣えるしっかりした性格でもある。自分が家族を守らなければとも思っており、幼いながらに責任感が強く気を遣いすぎてしまう一面もある。幼き次期当主として、日々勉強を頑張っている。
詩月はマイペースでおっとりした女の子。好きなものはうさぎさんと、高い高いをしてもらうこと。ぼんやりした表情に似合わず動じない性格で、口数は少ないが意外とはっきりものを言う。幼い頃の明月に見た目も性格もよく似ているらしい。大人や兄をからかって反応を楽しむ悪い癖がある小悪魔。
⚫︎仟里(せんり)

- 性 別:男
- 年 齢:30歳
- 身 長:184cm
- 一人称:私、俺
奨の弟で、里庵の次兄。親兄弟と離れ本家で使用人をしている。
正義感が強く心優しい好青年。弱者や苦しんでいる人には手を差し伸べるべきと強く思っており、少々頭が硬い。完璧な兄に憧れているが、自分はそうはなれないとも思っている。
銀星とは同い年で、乳兄弟の間柄だが不仲。奨と同じく完璧(だと仟里は思ってきた)である銀星を羨ましく思っているが、奨とは違い弱者への優しさや思いやりに欠ける彼を幼少期から嫌っていた。しかし父を亡くした銀星が心を病んだ時は、彼は自分を追い詰めて無理をしてきた、むしろ助けを必要としていた存在だったと気がつき、領主の身分を約束されているくせに嫌味なやつだと思い込んできた自分を責めてしまう。
藍深とは幼少期から仲が良く、プライベートでは友達口調で話す仲。優しく気が弱い彼とは年長者が年下を可愛がるような形の友人関係。
10年後スピンオフ
本編がないのに生まれた、ないスピンオフその2。
本編から10年、4年後スピンオフから6年経ち、12歳になった詩月ちゃんが理想のお婿さんを探すというストーリー。詩月ちゃんの専属侍女、思琴ちゃんやお兄さま、ときどきお父さまお母さまをも巻き込むドタバタコメディみたいなイメージ。
登場人物
⚫︎思琴(すーちん)

- 性 別:女
- 年 齢:18歳
- 身 長:160cm
- 一人称:私
詩月の専属侍女。田舎の弱小貴族の娘。詩月が7歳の時、13歳だった思琴は親の教育方針によって使用人としてやって来た。詩月が12歳になる頃には詩月の専属侍女として、おてんばに成長したお嬢さまのお世話をしたり、彼女の理想の婿探しを手伝ったりする。人見知りで気弱でそそっかしいが、大好きなお嬢さまのためなら何でも頑張れる。苦労人だが頑張り屋。
仟里とは先輩・後輩の関係。思琴ははじめは18歳も年上で仕事がよくできる仟里を怖がっていたが、年下の扱いをわかっていて明るく優しい彼の人柄がわかってくると先輩として慕うようになった。しかし仟里と同い年の銀星のことは、雇い主でもありお嬢さまの父でもあるためどうしても怖い様子。
明月のことは、厳しい時もあるが優しくて賢い奥様ということで頼りにしており、詩月のおてんばに困った時は明月に助けてもらうこともある。
その他
⚫︎ルオルオ

麗華のペットの絹毛鼠。要するにゴールデンハムスター。性別はオスで、おとなしい性格。しかし慣れない相手には威嚇したり、鷲掴みにされたら噛みついて逃げようとするなど、警戒心は強い。
麗華が15歳の時、領主一家の屋敷にやってきた行商人の売り物だった。ルオルオのかわいさ、そして紅羅と同じ毛の色と瞳の色に一目惚れした麗華の様子を見て、紅羅が買い与えた。
麗華が熱心に世話をしているため、彼女には噛みついたりしないものの、あまり懐いてはいない様子。
⚫︎杏耀(しんやお)

- 性 別:男
- 年 齢:本編時点で29歳
- 身 長:168cm
- 一人称:私、俺
とある土地を治める領主。絹毛鼠をこよなく愛し、絹毛鼠の飼育や研究に日々没頭する変わり者。邸宅には絹毛鼠に与えるための野菜や穀物を育てる専用の畑があり、さらには生き餌となる虫を繁殖させる設備もある。
人間には冷たいが絹毛鼠にはメロメロ。全ての人類が絹毛鼠が好きだと思い込んでいる。
麗華にルオルオを売った行商人は彼の治める土地からやってきた。
















































