ばむせの日記

コミュ障マンのクソ後ろ向き日記

中華風創作と私

中華風創作で妄想遊びをするようになってからどのくらい経ったのだろうと思い、できる限り振り返ってみた。

この創作を始めるに至ったきっかけはアリプロとロリータ。まずアリプロの話からしていくんですが、「北京LOVERS」「阿芙蓉寝台」という曲が、このブログでも何度も話したけれど大のお気に入りで、この二曲のテーマも中華なんです。しかも平たく言うとヤンデレな歌詞で、曲調も重くて暗くて、私の曲の趣味を知っている人ならばああ〜!となることでしょう。

中華風創作の1番古い絵はどうやら2017年の終わり頃か2018年に描いているっぽくて、2017年というと、アリプロ25周年という記念すべき年だった。私はそのぐらいの頃は特にアリプロに熱を上げていたのと、二次創作とそれに纏わるお絵描き界隈のあれこれから抜け出したいと思ってた頃でもあり、とりあえずゲームやアニメの二次創作はやめて、好きな曲から膨らんだ妄想を絵にしてみようってことで、プロト紅羅くんと麗華ちゃんのイラストが生まれたのだった。恥ずかしいけど今と違いすぎて面白いので載せちゃう。麗華ちゃんは紅羅くんと同い年ぐらいで、もっと伝統的中華!って感じのファッションしてた。

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そして2017年に起きたもう一つの大きな出来事が、ケラやゴスロリバイブルというファッション雑誌の休刊。ロリータファッションを扱っている雑誌の中では超超超ビッグタイトルで、アリプロ宝野アリカさんもよく写真が載ってました。まあそれは置いといて、ロリータ界隈が雑誌という教科書を失った結果、いままでの価値観にとらわれないロリータの着こなしがたくさん出てきた。そんな中で中国でロリータブームが起こり、中華風のロリータをたくさん見かけるようになった。(というのが私の見解。)

私が1番好きなロリータはBabyの懐古ロリータとか近頃のAngelicPrettyなんですけど(かわいいから検索してみてくれよな)、中華ロリータもええやんかわいいやんということで、ファッション系の学校に通ってたのもあって、じゃああの中華っぽいカップルに好みの中華ロリータを着せて遊ぼう!という流れで紅羅くんと麗華ちゃんを描いていた。そうしているうちに服を描くだけでなくキャラの掘り下げが進んでいって、紅羅くんの兄弟とか兄弟のお嫁さんとか、お嫁さんの兄弟とか、スピンオフとか現パロとか、いろんな設定ができていったというわけ。

中華風創作より以前からいた創作キャラたちを忘れてはないけれど、Twitterで創作垢をよく稼働させていた2018年以降は徐々に中華風創作のとりこになっていきました。最初はキャラも紅羅くんと麗華ちゃんしかいなかったから、中華風創作なんて名称もなかったし、無くなった設定も新しく生えてきた設定もいくつもあるので、ずいぶん変わった。

社会人になってからは現実逃避の手段として妄想を活用するようになったので、やっぱり新卒から今までが特に中華風創作の年というか、そういう時期だったなって思います。今後もそうだと思います。

2017年の終わり頃から2018年ぐらいの頃に初めて中華風創作の絵を描いていたということは、じゃあ紅羅くんや麗華ちゃんとのお付き合いはもう6年ぐらいになるのかな?マジでバカだから計算間違えてるかもしれねえ。本当に時間と日付と年代の計算は大の不得意。今でも創作っ子の年齢差とか身長差について語る時とか、誰と誰が何歳差とか何センチ差とかほぼ暗記しているのに、計算機で確かめないと不安です。病気〜!

まあそんなこんなで、紅羅くんと麗華ちゃん、そしてその親戚たちには人間生活のストレスの捌け口としてお世話になってきて、もう私の人生の一部というか、むしろ私の人生が中華風創作というか。あの世界のモブにもなりたいしさ…。とにかくそれぐらいばむせとズブズブな中華風創作をこれからもよろしくお願いします。

幸いTwitterで仲のいい数少ないフォロワーさんはけっこう中華風創作のことを知っててくれて、とても嬉しい。私のTwitterを見てる人なら、ばむせちゃんは一人でも勝手に楽しんでる奴ってことは知ってると思うけれど、それでも誰かと共有するのは一人ではできないから。まあ妄想大得意マンの私からしてみれば共有する相手すら妄想で作り出すこともできなくはないけど、それは結局のところ壁に向かって話しているのと変わらないからね…。妄想の中の誰かじゃなく、生きている誰かに見てもらえて、キャラたちに対して何か反応を貰えるって、とても素晴らしいことだよね。人間が大嫌いな私にそう思わせてくれる創作っ子やフォロワーさん、みんなありがとうございます。

恨み言や愚痴を吐いてない上に創作っ子に狂ってる発言もないばむせなんてまるで別人のようでキショいよね。ごめんね。

次からの記事では中華風創作のキャラについて感謝と萌えを語っていきたいなと思ってるんで、今回はその前フリということで、このあたりで終わっておきます。

それではまた次の記事で。

中華風創作の設定まとめ

私がいつもX(旧Twitter)でしゃべってる中華風創作のとっても長い設定のまとめです。スマホだとキャラの画像が画面いっぱいに表示されちゃってうわでかってなるけどなおし方がわからないです…我慢してね…

誤字脱字があったり、今ある設定に関して気が変わったりしたら随時更新します。

 

メインキャラの全身立ち絵はここにあります↓

https://www.pixiv.net/artworks/112004253

 

目次

 

概要

異世界転生ものみたいなファンタジー作品に出てくる、西欧っぽい国々がある異世界の、どこかにはあるであろう中華っぽい文化の国。時代は19世紀ぐらいのイメージ。たぶん。異世界とか言ってますが魔法はないです。

鎖国していた時期もあったけれどそれは遠い昔の話で、西欧っぽい国々との国交もさかんに行われ、ファッションや建築や政治などあらゆる文化や文明が混ざっている。ファッションや建築は特にシノワズリみたいなイメージです。

多分他の異世界からやってきた転生者もいる感じなので、異世界の技術も持ち込まれている。(これが存在してるのはおかしいみたいなツッコミにも全部それで言い訳しちゃうぞ)

主要なキャラは貴族のご一家。領地経営により生計を立てている感じ。身分は高くもなく低くもなく、中の上ぐらい。異世界転生先に選ばれにくそうな一般的な領主の家系。

二十数年前、領主である父と母と息子の3人で暮らしていたが、もう一人息子が生まれた頃母は病に倒れ、数年後に亡くなってしまう。父は母が闘病していた期間中に浮気をして子供まで生まれてしまっており、母の死後すぐに再婚。

そんな家に生まれた兄と弟、それから後妻と父の間に生まれた末弟の、三兄弟を中心に起こるドロドロあり萌えあり(?)の家族のお話。

なんですが本編はありません。X(旧Twitter)でばむせちゃんが繰り広げる独り言とらくがきから感じてくれよな。


登場人物

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(これはとても便利なアプリで作った家系図 おすすめです)

 

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キャラの体重はいやおかしいやろ!ってなるかもですが私が萌えたいので記載があります。

 

長男夫婦

⚫︎銀星(いんしん)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:26歳 12月27日生まれ
  • 身 長:169cm
  • 体 重:50kg 病的に細い痩せ体型。
  • 一人称:私(気を抜くと僕と言ってしまう)

三兄弟の長男で未来の領主様。身長は兄弟で一番低い。

肩書きに恥じない冷静で穏やかな物腰の次期当主だが、それは劣等感と完璧主義から来る強迫感情によるもので、実はかなり傷つきやすく気が強い。たまに天然。

幼い頃、立派で完璧な家長になれば母の病気も治ると周囲の大人に言われていたが結局母を亡くした経験から、完璧でない自分は無価値と思い込み、今でも過度な努力を自分に課すのをやめられない。しかしそのような余裕のなさを誰にも知られたくなく、かつ隠し通せてしまうため自分を追い詰めがち。

また虚弱体質で食が細く、骨が浮くほど痩せている。小柄な体や顔つきを家長に相応しくないと思っており、見た目で侮られることを非常に嫌う。長く伸ばした髪も外見の幼さを少しでも隠すため。

父とその元不倫相手の継母を憎んでおり、継母とは非常に険悪。また自分が領主を継いだ暁には父を療養と称して幽閉し、孤独に生涯を終えさせたいと密かに思い続けてきたが、継母の子である紅羅が成長した今では父を許すべきなのではという気持ちもある。しかし父へを許すことは亡き母を忘れることに等しいとも思っており、複雑。

実母の死は深い心の傷になっている。亡き母が趣味で花を育てていた温室を譲り受け、母を悼むために義務感で花を育ててもいる。

紅羅のことは毛嫌いしている。顔や声は似ているが、性格は真逆で不仲。無視や言い合いになるのは日常茶飯事で、稀にだが掴み合いの喧嘩にもなる。紅羅に罪はなく親のせいだとわかってはいるが、紅羅の自由な性格を羨ましいと思う気持ちが負の感情に転じている部分もあり、より感情の制御が難しくなっている。

次弟の藍深には信頼を寄せており、仲も良い。彼に対してはやや人使いが荒かったり、時々わがままを言ったりするのは銀星なりの愛情表現。

藍深は母の死や父の不倫をよく覚えていないため、そのことを藍深に話したことはほぼなく、心の傷は共有できないでいる。

妻の明月のことは高嶺の花と思っており、表向きは堂々とした夫の顔をしているが、実は自分は彼女に相応しくないと思っている。

そのため明月の気遣いや好意は愛情ではなく妻としての役割や責務を理解して果たしてくれているからだと解釈している。とはいえ明月のそのような理知性を好いており、頼りにもしているが、自尊心が低いために彼女が離れていってしまうのではないかと不安に思ってもいる。


⚫︎明月(みんゆえ)

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  • 性 別:女
  • 年 齢:25歳 9月29日生まれ
  • 身 長:162cm
  • 体 重:48kg スレンダーなモデル体型
  • 一人称:私(わたくし)

高貴な血筋に生まれ、大切に育てられた正真正銘の高嶺の花。淑女らしくあることにこだわりがあり、厳しく近寄りがたそうな印象を与えがちだが、面倒見が良く優しい女性。美人で賢く物静かで、貴婦人の鑑のような存在。

幼い頃に母を亡くし、3人の弟と共に父によって男手一つで育てられた。男所帯で育ったせいなのか女性にしてはさっぱりとした性格で合理的な考え方を好む。ときどき大雑把。

義弟の藍深とは次期当主を支える立場同士、職場の同僚のような間柄でそこそこ仲が良い。その妻の苺綾とは性格は正反対だが親友同士で、よくお茶しながらおしゃべりしている。

歳の離れた義弟妹の紅羅や麗華に対しては年長者として指導するような立場で接しているが、紅羅とは麗華の教育方針でたびたび揉める。紅羅の麗華に対する過干渉や、麗華の紅羅の言いつけに何でも従うところを不健全と思っており、改めさせたい。

銀星とは少女時代に婚約者候補として引き合わされた際、お互いに大人びた子供だったためかとても気が合い、明月の父も彼を気に入ったことで婚姻に至った。

彼のことは少女時代は一つ年上の大人っぽいお兄さんという認識だったが、大人になるにつれ天然で可愛くて危なっかしい放っておけない人だと思うようになった。

銀星の隠している不安定な精神状態も最も敏感に察していて、彼を傷つけないようにそれとなく支えている。ときどき接し方を間違えて拗ねられてしまったりすることもあるが、そんなところも可愛いと思っており特に気にしていない。

銀星にどんな弱さがあっても立派な当主でい続けられるよう、一生を捧げて支えても良いと思っているのに、あまり頼ってもらえないことが少し不満。

 

次男夫婦

⚫︎藍深(らんしぇん)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:24歳 6月15日生まれ
  • 身 長:177cm
  • 体 重:70kg 平均よりやや細め
  • 一人称:俺

三兄弟の次男。気難しい兄や弟の後始末をさせられがちな苦労人。兄弟で唯一父と仲が良いこともあり、直々に兄や弟の様子を気にかけるよう頼まれてもいる。

気が弱くノーと言うのが難しい性格だが、兄弟と違い人並みの優しさを持っていて真面目なため、使用人などにも信頼されている。そのため兄弟喧嘩があると、使用人らからも仲裁役として呼ばれることが多く、その度に胃を痛めている。

兄の銀星とは子供の頃から仲が良く、敬愛している。彼が藍深には雑な接し方をすることも愛情表現と捉えており悪い気はしていない。むしろ兄に頼られることは嬉しい様子。兄の体調をいつも心配して重いものは持たせないなど気遣っているが、それに彼が傷ついていることは知らないなど、兄を全て理解しているわけではない。

亡くなった母のことや父の不倫についてはほとんど覚えていない。そのため父とは仲が良く、継母に対してはやや気まずいが銀星のように険悪なわけでもない。

紅羅のことは継母の子でも弟として受け入れかわいがっており、子供の頃は懐かれていた。紅羅が自分の生まれを理解する頃には距離を置かれ、現在は仲は悪くないものの時々反抗されては落ち込んでいる。また義妹の麗華のこともかわいがってはいるが、接し方がわからず怯えさせてしまうためあまり構えていない。

妻の苺綾は父方のいとこで幼なじみ。子供の頃から両思いで、将来は親が決めた別の人と結婚しなければならないと知っていつつも交際していたが、親の気が変わったことで晴れて婚姻関係となった。

苺綾の明るく天真爛漫なところが好きらしい。人前でも構わず抱きついたりしてくるのには困っていてよく諌めているが、満更でもなさそうである。


⚫︎苺綾(めいりん)

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  • 性 別:女
  • 年 齢:24歳 5月2日生まれ
  • 身 長:168cm
  • 体 重:53kg 健康的なモデル体型
  • 一人称:私

三兄弟の父方のいとこであり幼なじみ。母は三兄弟の父の姉で、一回り以上年上の兄と姉がいる。次男の藍深は夫。

両親と、歳の離れた兄姉に蝶よ花よと大切に育てられ、人を疑うことを知らない人懐っこい女性に成長した。底抜けに明るく、人見知りをせず、誰にでも分け隔てなく接する社交性を持っているが、天然でそそっかしい一面が玉に瑕。それを親しみやすいと思われることもあれば、気が付かない内に敵を作っていることもあるが、他人の敵意にも鈍いため嫌われている自覚はない。

幼い頃から友達がとても多く、ほとんどの人には好かれている様子。甥や姪、友達の弟妹などとも打ち解けるのが早く、年下の面倒を見るのも上手。

いとこであり義兄の銀星には子供の頃からずっと苦手意識を持たれているが、大人になってもそれに気が付かず接しており、周囲はヒヤヒヤしている。その妻の明月とは親友同士で、一緒にお茶をしたり夫の話を聞いてもらったりしているらしい。

義弟の紅羅のことは年齢が離れていることもあり実の弟のように可愛がっているが、近頃は相手にしてもらえない。麗華のことはとても気に入っており、麗華も苺綾を慕ってくれて仲良くしてくれる上に可愛いので構い倒すが、紅羅にはそれを良く思われておらずいつも追い払われている。

子供の頃からずっと藍深が大好きで両思いだった。実は親が見つけてきた有力貴族の息子と結婚する予定だったが、苺綾が身分のいい家に嫁いで価値観や家庭での習慣の違いに苦労するのは気の毒だと判断され、現在に至る。

普段から藍深にところ構わず抱きついたり、顔をじっと見つめてはかっこいいとか何とか言っている。人前でも同じことをしては彼に諌められている。

藍深には人間関係についてとても心配されているが、本人はなんのことだかわかっていない。

 

三男夫婦

⚫︎紅羅(ほんるお)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:18歳 12月27日生まれ
  • 身 長:180cm
  • 体 重:64kg 健康的なモデル体型
  • 一人称:僕

三兄弟の末っ子。兄弟で一番背が高い。

銀星と藍深は腹違いの兄。彼らの母は病にかかり数年間の闘病の後に亡くなっている。その期間に父とその浮気相手との間に生まれたのが紅羅である。

兄たちとは違い両親から甘やかされて育った自由人。自信に満ち溢れ、自分の気持ちに正直で、大人の言うことにはその言い分に納得できない限り従わない。反抗的で生意気だが、少し勉強すれば教わらなくても多くのことはこなせてしまうほど器用なため、彼に口出しできる大人は少ない。しかし年長者として正面から向き合ってくれるような大人には従順。

感情がすぐ態度に出るように見えるがあえて隠していないだけで、必要なら猫を被って礼儀正しい貴族令息のふりをすることもある。

両親には可愛がられてはいるが、母には愛玩動物のように扱われ、父は罪悪感から紅羅を遠巻きにするわりには機嫌は取ろうとする自己保身的な態度なため、大人は頼りにならない・信用ならないという考えが強い。また自分は愛されておらず、不義の子であることからも自分は不要な存在と感じている。にもかかわらず、母からの遺伝か教育の賜物か、自己承認力は高い。

父のことは好きだが無自覚。父の態度は自分から逃げているように感じており、辛く当たったり都合よく扱ったりすることで気を引こうとしているが、それも無自覚。

母に対しては、母にとっての理想の息子像からズレたことをすると叱られるが、そうでない時は溺愛されてもいて、愛憎を抱いている。独り立ちも許されていない現在は、母の理想に渋々付き合っている。

長兄の銀星には生まれた時から嫌われており、お互いに無視したり些細なことで言い合いになったりするのは日常茶飯事。喧嘩の原因は紅羅であることの方が多いが、悪びれる様子はない。実は銀星に構ってほしくてちょっかいをかけているが、それもやはり無自覚。

次兄の藍深は紅羅を弟として可愛がっているが、紅羅は銀星と仲がいい藍深は自分の味方ではないと思っており、やや壁を作っている。しかし藍深が自分に甘いことだけは知っているので困った時には頼る。

麗華とは許嫁同士。数ヶ月後に麗華が15歳になったら結婚する予定。

麗華を溺愛しており、自分が愛情不足であるがゆえに、反対に愛情を与えることで満たされようとしている。彼なりの愛し方は支配や依存に近く、靴紐を結ぶといった些細なことで世話を焼いたり、彼女の人間関係を制限しようとしたり、1日の行動を全て把握したがったりするなど、過保護で過干渉な接し方をする。その上わざと意地悪をして反応を楽しむ悪癖もあり始末に追えない。出会った頃からそんな調子だったためはじめはひどく怯えさせていたが、現在は麗華の方が慣れてすっかり懐かれている。


⚫︎麗華(りーほわ)

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  • 性 別:女
  • 年 齢:14歳 3月3日生まれ
  • 身 長:145cm
  • 体 重:32kg 病的に細い痩せ体型
  • 一人称:麗華、私

紅羅の許嫁。あと数ヶ月で麗華が15歳になったら結婚することが決まっている。

とても小柄で枝のように痩せている。同年代の少女に比べても、心も体もあどけない。

人間関係の構築に著しく難を抱えており、臆病で人見知りが激しく、他の人間を過度に怖がる。

財力で貴族の地位を手に入れた父と、駆け落ちのような形で結婚した母との間に生まれた。母は由緒正しき貴族の娘だったため、麗華も言葉遣いや礼儀作法は身分の割にはよくできる。しかし自分のことを「麗華」と言ってしまう癖は直らない。

父にとっては末子だが母にとっては長女で一人娘。父親には構われず、腹違いの兄姉にはいじめられたり邪魔にされたりしていたため、自尊心が低く自我も未発達。優しくしてくれる人にはすぐに懐いて何でも従ってしまうなど依存しやすく、年齢の割に子供っぽい部分が目立つ。夜もぬいぐるみがないと眠れない。

母との仲は良く、父や兄姉と違い可愛がってくれる母には甘えている。

紅羅にはとてもよく懐いている。彼のことは保護者であり兄代わりのように思っているが、好きな異性でもあり、麗華にとっては世界の中心。大人から見れば生意気な紅羅だが、麗華には美人で優しいお兄さんに見えていて、心身ともに依存しきっている。

出会った頃は、初対面なのに自分のことをなぜかよく知っている紅羅を怖がり、婚約を嫌がって泣いていたが親同士の決めた縁談に逆らうわけにいかず、不安と恐怖を抱えたまま親元を離れた。その後も、紅羅が麗華が怯えても関係なく可愛がるので、少しずつ感覚が麻痺して麗華からも甘えるようになった。今では紅羅がいなければ生きていけないほどベッタリ。彼の過保護で過干渉な接し方を依存と気付かず、愛だと受け取っている。また自分で物事を選ぶことが苦手なため、紅羅に自分のことを勝手に決められるとむしろ安心で、被支配を求めているふしがある。

紅羅が隠しているため、紅羅と兄たちの母が違うことは知っているが、不倫で生まれたことは知らない。

義姉の明月は紅羅と麗華の関係を問題視しており、麗華を自立した女性に育てようとしている。麗華も明月に憧れているため彼女の言うことには従うが、麗華にとっては紅羅がルールなため、最終的には明月の方が明らかに正しくても紅羅の言うことに従ってしまうことが多い。

もう一人の義姉の苺綾は麗華を猫可愛がりしており、紅羅と似た経緯で仲良くなった。よく遊んでもらっており、歳は離れているが麗華の数少ない友達。

 

三兄弟の親たち

⚫︎父

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年齢は48歳くらい。領主という責任重大な立場だが、優柔不断な性格でとても気弱。子供の頃から今までずっと周囲に流されて生きてきたため、領主の仕事は大変な重荷になっている。

本来は領主になるはずだった兄が突然蒸発してしまい、若くして領主を任されてしまった少し可哀想な人。心労で白髪がいくつもあったり、骨が浮く程度には痩せていたりする。

妻が病に倒れたストレスで、妻と二人の息子を放ったらかして浮気をし、浮気相手との間に子供まで生まれてしまった。その後妻が亡くなるとすぐに浮気相手を後妻とし、その女性が現在は妻となっている。

亡き妻を裏切った件で長男の銀星には非常に嫌われており、まだ少年だった彼に怒りのあまり顔を殴られたことがある。現在はほとんど口をきいてもらえないどころか徹底的に避けられ、殺意すら抱かれている。それでも息子のことは大事に思っていて、いつも気にかけている。

後妻との間に生まれた紅羅には特に申し訳ないと思っており、彼を厳しく育てることはできなかった。再婚の理由は世間体を気にしてのことだが、紅羅を自分の手元に置きたかったからでもある。

銀星と紅羅には、それが彼らのためだと思い必要以上に関わらないようにしているが、二人には逃げだととらえられている。

藍深は亡き母のことは幼かったため記憶があまりなく、父を恨んではいない。むしろ浮気はいけないことだが、紅羅を弟として迎えられたのは理由はどうであれ父が再婚を選んだからだと思っており、親子関係も悪くない。


⚫︎銀星と藍深の母

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享年32〜33歳くらい。息子たちが幼い頃に病に倒れ、数年間の闘病を経て亡くなってしまった。

天然でおっとりとした優しい性格でありながら、賢い女性だったらしい。夫の浮気を知っていたかどうかは不明。

銀星にとっては特に、母の死は父の浮気と時期も重なってとても深い心の傷になってしまった。

 

⚫︎紅羅の母

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年齢は38歳くらい。富裕層や貴族との関わりが多い仕事をしている平民だった。まともな教育を受けたことはほとんどなかったが、あらゆる状況で自分に利するよう上手く立ち回れるほど地頭が良い。

野心的で欲望を叶えるためならプライドも捨てられる。一人息子の紅羅のことは溺愛しているが、玉の輿に乗るために散々利用した。紅羅を所有物のように考えており、彼と自分の境界が曖昧になっているため、息子を利用することに罪悪感は全くなく、むしろ紅羅も自分と同じ気持ちだと思ってしまう悪い癖がある。そのため紅羅に理想の息子でいることを自覚なく強要しており、紅羅がそれらしくない行動をすると怒る。

自分や紅羅が後妻とその息子であるからなどといった理由で不利益を被ることは絶対に許せず、紅羅にも兄たちに遠慮して得られたはずの利益を逃すようなことはあってはならないと教育している。

 

麗華の家族

⚫︎母

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32歳。18歳の時に麗華を出産している。

由緒正しき貴族の娘だったが、抑圧された家庭環境からの逃避を強く望んでいた10代の頃に麗華の父と出会い、麗華を授かったことで内縁の妻となった。

悪く言えばぼーっとしている性格で、世間知らず。あまり後先考えない、夢見がちな令嬢のまま時が止まったような女性。

麗華にとって母は可愛がってくれ、甘やかしてくれる心の拠り所であったが、大人としては頼りにならない存在だった。

 

 

明月の父・弟

⚫︎父

年齢は50代後半だが、鍛えており筋骨隆々として若々しい父。とても身分の高い貴族だが、厳しすぎたり堅苦しすぎたりすることもなく、外見にそぐう明るくて豪快な性格。娘や息子たちを男手一つで愛情深く育て、子供たちには敬愛されている。

義理の息子である銀星のことは大事な一人娘を安心して任せられるとして認めており、実の息子のように接するほど気に入っている。痩せていて小柄で顔色の悪い彼をいつも心配して、会うたびに食事や運動をすすめては困らせたりもしているが、銀星はそこまで悪い気はしておらず、実父と違って強く立派な義父を尊敬している。

 

⚫︎静椛(じんふぁ)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:22歳
  • 身 長:181cm やや筋肉質体型
  • 一人称:私、俺

明月の3人の弟のうちの長男で、一家の跡取り息子。礼儀正しく物腰の柔らかい青年だが、幼い頃はやんちゃだった。今でも素行の悪い弟たちには手を焼いており、よくゲンコツを食らわせている。怒らせると怖いとのことで弟たちには恐れられている。

体育会系な気質の父に似てそのような考え方の持ち主だが、義兄である銀星のような落ち着いていて理知的な男性にも憧れがあり、文武両道を目指している。しかしデリカシーは控え目で、細やかな気遣いなどは苦手な様子。

明月のことは大切な姉として慕っており、家族でも唯一の女性である彼女をか弱き存在と思っている。その夫の銀星のことは明月を任せられる男性として認めており慕っているが、彼が小柄なせいか明月のようにか弱き存在として扱っているため、銀星には嫌われてはいないものの若干苦手意識を持たれている。

ちなみに結婚しており、年上の妻がいる。

 

⚫︎風優(ふぁんゆう)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:19歳
  • 身 長:184cm やや筋肉質体型
  • 一人称:俺

明月の3人の弟のうちの次男。三男の隼秀の双子の兄。

父や兄弟同様、体育会系的な気質の持ち主で、明るく気さくで単純な性格。力こそ正義だと思っている節があり、大人を舐めている生意気な若者。しかし力ある存在である父や兄の静椛のことは恐れており、パワーバランスはわきまえている。また女子供は彼の中のピラミッドには組み込まれていないので、意外と子供や女性には優しい。

姉の明月には幼い頃からよく叱られていたこともあり逆らえない。しかしその夫の銀星のことは、自分の義兄が非力で小柄な男だなんてあり得ないと思っており、認めていない。双子の弟の隼秀とともに突っかかってはあしらわれるか、静椛にゲンコツをもらってはしょんぼりしている。

義弟の間柄である紅羅とは意外と気が合い、親戚の集まりなどで会うとつるんでいる。

 

⚫︎隼秀(すんしゅう)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:19歳
  • 身 長:183cm やや筋肉質体型
  • 一人称:俺

明月の3人の弟のうちの三男で、次男の風優の双子の弟。

風優と同じく力こそ正義と考えており、大人の言うことに従わない生意気な若者。しかし風優とは違い口数も少なく、素直ではないためなかなか感情を露わにしない。実は甘えん坊で、素行の悪さは父や兄や姉の気を引きたいから。風優にいつもくっついているのもそれが原因で、隼秀と違い社交的な風優が他の誰かといる場合は、静椛か父にくっついている。

父や静椛であれば悪さをすれば鉄拳制裁で済まされるところを、明月は叱るだけでなく話を聞いてくれるため、彼女には特別懐いている。その夫の銀星のことは、大好きな姉の配偶者が自分より小さくて弱そうなのが我慢ならず、嫌っている。

 

 

スピンオフ

概要

本編がないのに生まれてしまった、これまた中身の存在していないスピンオフです。

時は4年後、三兄弟のパパは長年の心労が祟ってか急逝してしまいます。その瞬間から家督は長男の銀星に移り、常々独り立ちを考えていた紅羅は麗華を連れ、紅羅が生まれる前に一家が暮らしていた領地の端っこの古いお屋敷で、領主の代理人として暮らし始めるのだった。みたいな話です。

古いお屋敷はいつでも使えるように、近くに住むベテラン使用人一家が手入れをしてくれていたが、ベテラン使用人はパパの死をきっかけに隠居。その息子の奨が現在は使用人頭というか領主代理の秘書というかなんだかそういう感じの立場で、身の回りの世話の他にも紅羅に領地経営のあれこれを教えたりしてくれている。その妹の里庵も兄の仕事を手伝っており、麗華の専属侍女をつとめる。また兄妹の他にも何人か使用人がいる。

 

登場人物

昔のお屋敷にいる人たち

⚫︎紅羅

22歳。新しい若き領主(銀星)の助けとなるためという名目で、実家とは離れた古い屋敷に領主代理として引っ越してきたが、本当はただ家族と離れたかっただけ。隠居したベテラン使用人の跡継ぎである奨から時には指導を受けながら、兄たちの領地経営を手伝う。

妻の麗華のことは相変わらず溺愛しているが、自分が以前より忙しく麗華を構えないことや、麗華が紅羅の助けになろうと自立を目指していることなどの環境の変化もあり、その愛は暴走気味。自分で任命したはずだが、麗華の専属侍女である里庵のことも気に食わず当たりが強い。

奨にはよく叱られるが、彼のことはきちんと叱ってくれて年長者として接してくれる上に優秀なため、とても慕っている。麗華の次に好きとのこと。

見目が良く優秀なので、領民たちは彼を銀星に似て理知的な人物だと思い込んでいる。

 

⚫︎麗華

18歳。日々忙しく業務をこなす紅羅の助けになりたいと思っており、人間不信や対人恐怖は相変わらずだが、里庵に助けられながら立派な淑女を目指している。目標は明月のような淑女だが、自分のことを麗華と呼んでしまう癖や、紅羅への依存心、意思決定が苦手なところはまだ直っていない。

なかなか書斎から出られない紅羅に代わって使用人や領民と関わり、信頼を得ようと一生懸命で、その姿に熱心な信者になる人もいるとかいないとか。

14歳の頃に比べて身長はほとんど伸びておらず、若い使用人や領民には年下だと勘違いされていることが多く、年長の相手からは子供相手にするような接し方をされていることが多い。

 

⚫︎奨(じあん)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:32歳
  • 身 長:183cm
  • 体 重:78kg 普通体型
  • 一人称:私、俺

三兄弟の父に雇われていたベテラン使用人の息子で、弟妹が4人いる長男。父の隠居を機に家業を継ぎ、現在は両親と妹の里庵と実家に住んでいる。幼い頃から父を手伝っていたため領主一家のことはよく知っており、2歳年下の弟の仟里は銀星の乳兄弟でもある。

真面目できっちりした性格。仕事には高いプロ意識を持っており厳しいところもあるが、面倒見がよく誰からも慕われるような人物。紅羅や麗華に対しても身分が違うからといって過度に気兼ねしない。夫婦のことは弟や妹のように思っており、温かい目で見ている。素行の悪い紅羅には手を焼いており、よく悪ガキとそれを叱る父親のようなやりとりをしている。麗華のことは、年齢の割に幼いせいでつい子供扱いしてしまい、里庵から淑女として扱うようにと時々注意されている。

妹の里庵のことは、他の兄妹のように家を出ることもなく、結婚適齢期を過ぎても嫁に行かないどころか男の影もないため、遠慮しているのではないかと心配している。しかし仕事を続けてくれているのはありがたいと思っているため複雑。それはそれとして里庵の仕事ぶりは上司目線で見守っている。

ちなみにかなり視力が悪く、眼鏡がないと常に眉間にしわが寄って怖い。

 

⚫︎里庵(りあん

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  • 性 別:女
  • 年 齢:24歳
  • 身 長:158cm
  • 体 重:48kg 普通体型
  • 一人称:私

奨の妹。兄妹では下から2番目。チャームポイントはそばかす。

麗華の専属侍女。麗華と関わる人間が多いほど紅羅のストレスになるため基本的に彼女以外が麗華の世話をすることは許されていない。里庵自身は、麗華はまだ子供で成長中であるため他の人間と接触できないことは悪影響と考えている。また紅羅の麗華への接し方も問題視しているため、他の人と関わる機会を持ったり、自分で考える力をつけさせようとしたりして、紅羅にバレないように麗華の自立を手助けしている。

奨と同じく面倒見が良く、誰にでも平等に接する性格。幼少期から家業を手伝い、侍女としての技能を磨いてきた。それに関しては奨も認めているが、おっちょこちょいで、正義感が強くそれゆえに出しゃばりな一面もあるため、紅羅の怒りを買ってしまったり兄から叱られたりすることもある。

兄のことは仕事の面でも人間性でも尊敬しているが、定期的に結婚しないのか尋ねるのはやめてほしいと思っている。ちなみに里庵は結婚する気はなく、今の生活が気に入っている。

 

本家にいる人たち

⚫︎銀星

30歳。現領主で二児の父。4年前は長髪だったが今はショートボブくらい。

殺意を向けていた父が自分以外の原因で亡くなったことや、父に愛されていたのを知りながら向き合わなかったことへの後悔により負の感情の整理がつけられなくなり、葬儀や引き継ぎなどの業務の忙しさも相まって心を病んでしまう。一時は医者からも働くことを止められ、明月や藍深以外とは会うこともできない状態だったが、周囲の助けや子供たちと接することで少しずつ持ち直し、完全な復帰に向けてリハビリ中。また周囲の人に頼るのが少しだけ上手くなった。

 

⚫︎明月

29歳。二児の母。藍深の手も借りながら夫を支える。銀星には迷惑をかけたくないからと献身を拒まれたりすることもあったが、変わらず支え続け、現在はやっと本音を話してくれるようになったことに安堵している。

ちなみに紅羅の独り立ちを許可したのは彼女で、その時それどころではなかった銀星には事後報告だった。紅羅には独り立ちを経験することで、麗華への接し方やその他の問題行動が改善されることを期待して送り出したが、それは上手くいっていない様子。

 

⚫︎藍深

28歳。病んだ兄に代わり、明月と共にしばらく領主の仕事を代行する。現在は兄の復帰も手伝いつつ、半分領主のような立ち位置。

今までの自分は兄の精神状態を正しく把握していなかったと気づいたからか、以前よりずいぶん過保護になった。

紅羅のことはとても心配しており、定期的に手紙を送っている。

 

⚫︎雨星(ゆーしん)

 詩月(しーゆえ)

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銀星と明月の子供たち。8歳で兄の雨星(画像左)と、6歳で妹の詩月(画像右)。

父と会えない間は、藍深と苺綾に預けられて面倒を見てもらっていた。

雨星は銀星に似て穏やかで大人しい男の子。銀星にとても懐いておりとても甘えん坊だが、本調子でない父に甘えすぎないように気を遣えるしっかりした性格でもある。自分が家族を守らなければとも思っており、幼いながらに責任感が強く気を遣いすぎてしまう一面もある。幼き次期当主として、日々勉強を頑張っている。

詩月はマイペースでおっとりした女の子。好きなものはうさぎさんと、高い高いをしてもらうこと。ぼんやりした表情に似合わず動じない性格で、口数は少ないが意外とはっきりものを言う。幼い頃の明月に見た目も性格もよく似ているらしい。大人や兄をからかって反応を楽しむ悪い癖がある小悪魔。

 

⚫︎仟里(せんり)

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  • 性 別:男
  • 年 齢:30歳
  • 身 長:184cm 普通体型
  • 一人称:私、俺

奨の弟で、里庵の次兄。親兄弟と離れ本家で使用人をしている。

正義感が強く心優しい好青年。弱者や苦しんでいる人には手を差し伸べるべきと強く思っており、少々頭が硬い。完璧な兄に憧れているが、自分はそうはなれないとも思っている。

銀星とは同い年で、乳兄弟の間柄だが不仲。奨と同じく完璧(だと仟里は思ってきた)である銀星を羨ましく思っているが、奨とは違い弱者への優しさや思いやりに欠け、手を差し伸べない彼を幼少期から嫌っていた。しかし父を亡くした銀星が心を病んだ時は、彼は自分を追い詰めて無理をしてきた、むしろ助けを必要としていた存在だったと気がつき、領主の身分を約束されているくせに嫌味なやつだと思い込んできた自分を責めてしまう。

藍深とは幼少期から仲が良く、プライベートでは友達口調で話す仲。優しく気が弱い彼とは年長者が年下を可愛がるような形の友人関係。

Twitterで流行ったロリータ服の件

チョ〜〜〜久々のブログ更新。

Twitterで流行ったロリータ服などといってお茶を濁したタイトルにしているけど、この記事は根暗喪女精神ロリータ拗らせマンのお気持ち表明となっているので苦手な方は引き返してくれよな。久々のブログ更新がお気持ち表明てブログのこと完全に愚痴吐き場として扱っとるやんけ。

まあそれは置いといて本題に移るんですけれども、2021年Twitterで流行ったロリータ服をご存じだろうか。それはLilithHouseという中国のブランドのサイバーメイドというシリーズだ。念のため注意しておくと、Twitterは私がフォローしているアカウントからの情報しか入ってこないから、情報が偏ってしまう。実は全然流行ってないかもしれないから、鵜呑みにはしないでね。

インポートのロリータブランドを専門的に扱うセレクト通販サイトのTwitterがあり、私が知る限りではそこから人気に火がついた印象。

そのサイバーメイドというシリーズは名前の通り、サイバームードなSF世界のメイドさんのようなロリータだ。いやロリータっつーか、もうコスプレにしか見えないのだが、そこについては私のお気持ち表明に深く関わっているのでまた後ほど。

このサイバーメイドシリーズ、コンセプトはロマンというか中二病心というか創作意欲というか、まあとにかくそういう気持ちを刺激するような面白いものだし、ブランドが出している写真からもそんなワクワクを感じられる。一つの創作物・商品として見るととてもいいものだと思う。サイバーメイドは1号〜4号(たぶん)までいて、それぞれプリキュアみたいにスカートが長かったり短かったり、エプロンの形状が違ったりしていて、バリエーションもある。友達同士で身につけたら楽しいことだろう。やっぱ商品としてはきっと多くの人が買いたくなるとてもいいものなのだ。実際Twitterで、さっき言ってたセレクトのお店がお客様の声的なツイートをリツイートしていたので(インフルエンサーに依頼してプロモツイートしてもらってたのかもだけど)、やっぱり人気はあるのだ。たしか再販もしたりしているしね。そのセレクト通販のお店では今は看板商品のような扱いになっている。

でこっからがお気持ち表明となるんですけれども、さっきも言ったがこのサイバーメイドシリーズ、私だけかもしれないけど全くもってロリータに見えない。全然ロリータに見えない。コスプレ衣装にしか見えないのだ。

ロリータ服がコスプレ界隈で需要が高いのは私も理解している。別にコスプレにロリータを使うななんて言う権利もないしね。さっきも言ったようにサイバーメイドシリーズはとてもよくできたデザインとコンセプトで、コスプレにはもってこいだろう。戦うメイドさん的な感じで、美女が武器を持ってポーズを決めたら非常にいい写真が撮れそうなものである。そしてもちろんこのシリーズの服はコスプレイヤーに人気だ。いやわかんないけど。私がTwitter見てる限りはそう。

この服を扱うセレクト通販のアカウントがリツイートするのは、コスプレイヤーがこの服を着た写真ばかりだ。コミケで着ている人もいたみたいだね。別にそれはいいんだよ。買った人の自由だからね。いいはずなんだけど、私の気分はずっとモヤモヤしている。私の中の精神ロリータ拗らせマンが暴れているのだ。こんなのはロリータじゃない。もはやコスプレイヤー向けの創作衣装よ。ていうかそもそもメイド服はロリータではない。メイド服はメイド服だ。ロリータはお嬢様やプリンセスの服であって、ただフリフリしとったらなんでもロリータなのではない。少女の頃に抱いた夢のぎっしり詰まったお洋服なのだ。いやメイド服に少女時代から憧れてた人がいたらごめんだけど。

まあこの服を作ってるのって中国のブランドだし、撮影用の衣装に見えるのは仕方ないといえば仕方ないんだけどね。前も言ったかもしれないが、中国ではロリータも漫画もアニメもゲームも日本から来た文化だから、同じようなくくりで扱われているようなのだ。中国の二次元系のイベントでは漫画アニメゲームの中にロリータブランドが出店しているみたいだし。中国の人たちにとってロリータは「二次元の女の子が着ている服を三次元にしちゃいました」っていうノリなんじゃないだろうか。それならばばむせちゃんと中国ブランドとでロリータの価値観に違いがあるのは当たり前である。

…なんか前もこんなお気持ち表明のブログ書かなかったっけ?

とはいえ、私だって別にサイバーメイドを攻撃したいわけではない。サイバーメイドを作ったブランドもそれを売るお店も消費者も、サイバーメイドがいいと思ったから売ったり買ったりしているわけで、気に食わないからって攻撃していい理由にはならないし、さっきも言ったようにサイバーメイドのデザインやコンセプトってすごくいいものだと思うのだ。ただロリータという売り出し方なのにロリータに見えないしコスプレイヤーの人たちに人気なのがモヤモヤするだけで。そんなの少年ジャンプを女が読むなって言っとるようなもんだもんな。

結論はやはりばむせちゃんの言いがかりというオチであった。でも書いたら何が不満で、この不満はどう消化すべきかわかったのでスッキリしたな。

短いけど今回はこれで。

色鉛筆でのお絵描き

ばむせちゃんは滅多に色のついた絵を描かないけれど、今みたいに大型連休などがあれば描く時もある。寝っ転がりながら色塗りできるからスマホで色をつけることが多いけど、スマホもペンタブも持ってない頃は色鉛筆を使っていた。安いし学校に持ってきても怒られない便利ツールなので、中学高校時代は特によく使っていた。

私のオススメはトンボの色鉛筆。芯が硬くて使いやすい。ドイツかどっかの海外の高いやつも持ってるけど、芯が柔らかくて発色がよすぎてしまうので私には合わなかった。まあ使いやすいとか使いにくいとかは人それぞれだからね。

色鉛筆でお絵描きすることの利点は、なんといってもその辺のイオンとかで道具が揃うところ。私が使ってる道具はこんな感じ。

  • トレース台
  • ケント紙
  • コピー用紙
  • マスキングテープ
  • 鉛筆削り(色鉛筆用)
  • シャーペン
  • 2Hくらいの鉛筆
  • でかい消しゴム
  • 細い消しゴム(ノックして繰り出すやつ)
  • トンボの色鉛筆

トレース台はイオンにはないかもだけど、最悪なくてもちょっと不便なだけだから大丈夫。私もトレース台は最近買ったし。私はコピー紙にシャーペンで下書きして、それをマスキングテープでケント紙にはって固定してトレースしている。本番の絵は2Hくらいの硬い鉛筆で描かないと、色鉛筆で塗ったときに黒くなっちゃうのでそうしてる。そんな硬い鉛筆ないよ!っていう場合はシャーペンで描いた本番の絵を上から消しゴムで叩いて薄くするといいよ。ただそうするとなんとなく絵が黒っぽくなっちゃうから、筆圧がえげつない人は硬い鉛筆がおすすめ。てか筆圧がえげつない人に色鉛筆って向いてないかもしれないことに気づいちゃった。色鉛筆ってゴリゴリ塗りすぎるとそれ以上色が乗らなくなっちゃうから、優しいタッチでちょっとずつ重ねて塗る必要があるのだ。ただこれは私のやり方なので、筆圧すごくても上手にやれる方法もあるかもしれない。

ちなみにものすごく上手な人だったら電動消しゴムとか練り消しゴムとか、鉛筆削る用のカッターとかを使っていたりするみたいだけれど、私みたいなど素人だったらそんなもん持ってたってそう使いこなせるわけでもないので、なくても大丈夫じゃないかな。カッターで鉛筆削ったら、慣れてないとやり直してるうちに鉛筆削りすぎてなくなっちゃうし、ケガするかもしれないしね。デッサンの経験がないなら鉛筆削りで十分だ。私は学校でデッサンやってた時すら鉛筆削り使ってたのでもう諦めている。

紙はケント紙がつるっとしててオススメだけど、これも好みかな。私の場合は硬い芯の色鉛筆が好きだからつるっとした紙のが相性がいいというだけな気がするので。私は画用紙だと紙の質感が出すぎるのが好きじゃないし、めっちゃ消しゴム使うから合わない。その点ケント紙は丈夫なので消しゴムかけてもボサボサになりにくくて安心だ。ちなみにケント紙もイオンとかには売ってないかもしれないし高いんだけど、私は一時期代わりにマルマンのルーズリーフの無地を使ってました。コピー用紙並みにペラペラだけど質感はほぼケント紙なので、まだ廃盤になってないならケント紙のジェネリックとして大いに役立つよ。

で、肝心の色鉛筆のテクニックだけど、私はほぼ自分で使いながら覚えていったのでそんなもんは知らんのだな…。せいぜい、減法混色だから補色を使うと深みのある影が描けるよとか、明るいところにはイエロー、暗いところにはパープルを使うといいよとかしか言えない。色鉛筆ってマイナーな画材だから、あんまり使い方を調べても出てこない気がするんだよね。私が唯一参考にしたのは、しかるねこで有名なもじゃクッキーさんのブログ(ブログじゃなくてyoutubeだったかも?)。プロだから当たり前だけどめちゃくちゃ上手な人だから興味ある人は見てみてね。

私から言えるのは、とにかく色鉛筆の先っちょはいつもトキントキンにしといた方がいいってことだろうか。丸くなってるとすぐ絵が潰れちゃうし。まあ私の描く絵が小さすぎるせいかもしれないけど。常に尖らせようとするといっぱい削らなきゃいけないけど、色鉛筆って特定の色だけ単品で買うこともできるし、そんなに高価でもないし、毎日描くわけでもなければいっぱい削って問題ないと思う。

あとは色鉛筆とデジタルを比べたらそりゃもちろんデジタルのが上手く塗れるんで、色鉛筆だとあーもう全然上手くできねえわ!もういいや!って妥協しまくるお陰で意外とさっさと塗り終われるところも時間がない社会人にはいいかもしれない。いやこれは私だけかもしれんけど。

あと、色鉛筆って結構鮮やかな色が多いから、明るい雰囲気の絵に合うと思う。美少女とか美少年とかカップルを描くのに特にぴったりで、なんでもかわいくなるので楽しい。あとは色を重ねることで混色していくんだけど、かわいい色を生み出せると楽しい。トンボの色鉛筆なら、影に赤紫や青紫を使うとだいたいかわいくなって楽しい。暖色なら赤紫、寒色なら青紫を合わせるとなじみが良くて、絵が上手くなった気になるのでテンション上がる。

私が下手なだけかもしれないけど、暗い絵を描こうとすると汚くなっちゃう。黒やグレーを多用すると特にそうなっちゃうんだよね。無彩色を使わずに暗い色を表現できたらもうプロでいいんじゃねって思うもんな。だから黒髪を描く時なんかは、深緑とか青紫色を重ねて、一番暗い部分にだけブラックを使うようにしてみたりしている。だからブラックはマジで常にトキントキンにしないといけなくて、3本くらい予備が買ってあるくらいだ。今となってはお絵描き自体あんまりしないからこんなにあっても仕方ないのにね…。しかも最近はめんどくさくて黒の代わりにシャーペン使ってるくらいだし。シャーペンだと黒じゃなくて暗いグレーみたいな色になるけど、暗くしすぎたくない時とか銀髪のキャラの眉毛とかの細かい部分にはちょうどいい気がする。細い線が引けるし。

色鉛筆の説明はこんな感じ。長年お絵描きしてるけど色鉛筆使ってる人って本当にいないよね。バケツ塗りとかみたいな便利機能はもちろんないけれどやってみると意外と楽しいからおすすめだよ。面積が少ない方が時間をかけずに塗れるし、慣れないうちは広い面積を塗るとムラになっちゃって難しいから、推しの顔面だけとかを描いてみたらいいんじゃないかしら。

最後に私が描いた色鉛筆の絵を自慢しておしまい。なぜかFGOがやたら多い(最後のは東方だよ)。

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私でもこんな感じで、なんかそれなりにそれっぽくは描けるので、みんなも試してみてくれよな。

それではまた次の記事で。

アリプロはいいぞ

前もアリプロの話はしたけれど、すっげえ曲数多いし、歌詞も全部素敵なので、まだまだ語り足りない。いろいろな種類の曲があるので、私はよく勝手に好きなキャラとか創作っ子のイメソンにしてる。今回はただ好きな曲を紹介するんじゃなくって、なんかしらのイメソンにしたりその他の妄想したりできそうな曲を紹介してみようと思う。多分オタク的に一番楽しいアリプロの楽しみ方なんじゃないかな。しらんけど。

言っておくけどばむせちゃんはアリプロのライブやイベントにはほとんど行ったことがないので、曲の解釈とかは間違ってると思うからそこは鵜呑みにしないでね。あともし万が一古参のファンの人がこれを見ていたら、ケツの青いにわかがなんか言うとるわ。などという具合で流してほしい。紹介する順番は思い付いた順なのでテキトーです。

 

◆阿芙蓉寝台

この曲は一時期まじのガチでドはまりしていて、すぐこの曲で妄想しちゃう体にされてしまった。中華っぽい曲なんだけれど、メロディも歌詞も全てがサイコーである。皇帝がお妃だか愛人だかに水銀をあおらせて、それからスプラッタにしたら、傷口から毒が漏れて二人とも死んじゃうのをお妃視点で歌ってる曲。私の大好きな「闇の底で共にあらん」というフレーズが出てくる。

あとは「爛れながら気づくがいい 限りないほどの恍惚 真の愛の化身を」っていうところがヤバい。私の語彙力もヤバいのでなんも良さが伝わらんのだけど、はいそうですね!!!って感じだ。苦痛とか破滅しかないところに恍惚とか愛を見いだしてる感じがよい。スプラッタとか毒の要素が中華っぽさを出しているところもステキ。中華なテイストとか心中が好きな人にオススメの曲です。

 

ディレッタントの秘かな愉しみ

歌詞に抽象的な部分が多くて細かいことはサッパリなんだけど、なんか古いオルゴールとかから流れていそうな感じ(???)。

メロディはなんかうっとりするような感じで、サビの音程がめっちゃ高い。そのせいか、非現実っぽい気分になれる。あと眠くなっちゃう。

歌詞に出てくる「私」と「あなた」は触れ合うことは決してできないけれど、視線を交わすことや夢の中で会うことはできて、最後は一緒に夢の果てまで行っちゃう。恋愛ソングとして見たら、アリプロらしく悲恋でメリバな感じ。そういうのが好きな人にオススメできそう。

 

◆MALICE

これはかなり昔の曲。最近のアリプロがめっちゃ大人っぽくて頭よさそうで文学って感じなのに対し、昔のアリプロは少女漫画ちっくで、少女時代にあこがれるような中二っぽさ(誉め言葉だよ)がある。MALICEはまさしくそれで、ヴァンパイアみたいな(?)甘いだけじゃなくて毒も含んだ恋愛の曲って感じだ。MALICEっていうのも、たしか痛みとかって意味なんだよね。

私の個人的な解釈だけれど、この曲では胸を裂くなどして血を流すことが愛の証明なのかな。あとは幻影城で闇のローブ・ドゥ・マリエ纏って黒衣の舞踏会したり、研いだ銀のナイフが輝いたり、月夜の晩餐するなどしていて、やっぱりヴァンパイアっぽい雰囲気。うーん中二病心がくすぐられるな。

 

◆今宵、碧い森深く

なんか湖と洋館のある森の景色が浮かんでくるような感じの曲。ていうか歌詞に湖も洋館も出てくるしな。とにかく風景の描写が綺麗で、なんだか涼しくなる。避暑地の別荘的な…。

多分だけど、森のお屋敷に住んでる美貌の人外に魅入られるお話。最後にはあっちの世界に行っちゃって、おそらく帰ってこない。人外と結ばれるために死んじゃってるっぽい。ほんとアリプロの恋愛ソングって死人が出がちである。そこがいいんだけれどね。「二度と離れられないように私の心臓を止めて」というフレーズが、シンプルだけど闇のオタク的にグッと来る。

 

◆夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の。

これも阿芙蓉寝台並みによく妄想に使っている曲。Anotherってアニメのタイアップの曲なんだけれど、私はAnotherのことはよく死人が出るってことしか知らないのでそこはスルーで。

歌詞は、人間と人形だけれど双子で、命の長さも見える景色も違うことに絶望して、生と死をごちゃまぜにしてずっと一緒だよみたいな、なんか超説明ヘタクソなんだけどとにかくそういう感じの曲。私は「うつろなる蒼き四っつの瞳は夜ばかり見つめていたから一目に溶けてしまいそう」っていうフレーズが大好き。どうぞ一目に溶けてください(?)って感じだ。

音楽の知識ゼロなので間違ってるかもだけどワルツみたいな曲で、二人一緒に過ごすために生死を繰り返すのを、踊りに例えているのかな。グランギニョールも出てくるしね。話は脱線するけど、後奏に月蝕グランギニョルのフレーズが使われててファン的にはニヤニヤできるかもしれない。

 

◆或る修道士の告解

修道士がカストラートを好きになる歌。お兄さん×少年だね。好きな人はめっちゃ好きそう。ちなみに歌詞は修道士の視点で、「すでに老いしわれ」って言ってるんだけど、どうやら曲の中の時代が昔だから、現代人の感覚でいえばまだ若いけど、もう中年なんだね。カストラートは今が一番美貌で、歌声も美しいんだけど、年齢を重ねたらそうじゃなくなっちゃうから、修道士は不老不死の薬を作るのだ。そして永劫の愛を捧げるのである。

2018年のアルバムの収録曲なので比較的新しい曲なんだけれど、最近のアリプロらしく爽やかドスンドスン(???)みたいな曲調で、ちょっと新鮮な感じがする。

 

◆北京LOVERS

これはもう紹介しないわけにはいかないよね。阿芙蓉寝台と同じく中華っぽい曲なんだけれど、また違ったヤンデレの姿を見ることができるよ。もう出だしから「云うこときかない可愛い君を攫って 桃源楼の房間 監禁しませう」って言ってて最初からクライマックスである。あとは目隠しして接吻したり、琥珀の素肌に刺青彫らせたくなったり、纏足の臭いを感じたりする。他は表現が抽象的なのか私の頭が悪すぎるのかどっちかわかんないんだけどよくわからない…。思うにドロドロの恋心を一人で抱えてはおれず、でも許されない恋かなんかだから、誘拐して監禁するしかなかったのかな。で、こんな気持ちにさせた君が悪いみたいな…。しらんけど…。まあとにかく、なんだかドスンドスンした雰囲気で切迫感と激重の愛情を感じることができるよ。

 

◆最愛なる魔王さま

これも絶対紹介しないかんやつだった。タイトル通り魔王さまに思いを寄せる系の歌。ゆったりした白アリのような曲調に黒い歌詞なので、一部では灰アリと言われていた。ような気がする。ちなみにこちらは怪物王女というアニメの主題歌、跪いて足をお嘗めカップリングとなっている。怪物王女についてはどんな作品か全くしらん…。

この曲も最初からクライマックスで、「黒に染む翼に包まれて死するために私は生まれてきた」のである。身も心も魔王さまに捧げて捧げて、最後には命すら捧げる。でも甘い感じの歌い方をしていて、そこはかとなくメリバ臭がする。好きな人は絶対好きでしょ。

 

◆春蚕

これも尽くす系の曲なんだけれど、こちらは尽くす恋愛を、ただ人間に尽くす家畜として作り替えられた蚕になぞらえている(と思われる)曲。ローゼンメイデンのアニメの薔薇水晶のテーマ曲でもある。

伴奏がなにやらギシギシいってるし、歌い方も息も絶え絶えみたいな感じで、命を削っているのを感じる。あなたのために苦しんであげる的な歌詞で、破滅しかない愛に生きてる感じ。あなたは苦しむ様をぅゎ。って思うのかもしれないけど、そうさせてるのはあなただからね的な…。多分壊したり壊されたりすることしかできない二人なんだね。うーんサイコーかな?なんだかスタンダードじゃない珍しいタイプのヤンデレって感じでいい。ヤンデレ好きの人にはやはりオススメ。

 

◆魅惑劇

この曲はアリプロが作って違う人が歌った曲だけど、セルフカバーもされてることだし紹介したいので紹介しちゃう。

これは私の解釈なんだけれど、多分闇落ちソングなんだよね。みんな絶対好きでしょ。「君を抱くのは鞣し革の翼 闇も傅く黒衣の王」だし、「さあ僕だけをご覧よ」とか言ってるので間違いない。歌詞だけみると黒(赤?)アリ版の今宵、碧い森深くって感じかもしれないね。曲の感じは、アリプロって聞くと真っ先にイメージするようなアリプロの曲って感じ。歌詞もロマンチックな語彙で癖になる。私みたいに攻めが権力を握っている(?)カップリングが好きな人にオススメできるかな。

 

 

とりあえずはこんな感じ。多分探せばいくらでもエモくていい感じの曲はあるんだけれど、文字数多くなりすぎなのかなんなのか、はてなブログのアプリがクソ重たくなってきちゃったのでこのへんで終わりにします。

私の紹介では不備や不足しかないと思うけど、少しでも興味を持った人はぜひ聞いてみてね。最近のアリプロは配信サービスも始まっているので、わりかし簡単に聞けると思います。

ではおやすみなさい。

ロリータと時代の話

10代の頃(つっても4年前だけど)に比べると、服の好みが変わった。もちろんロリータしか着たくないというのは変わらないので、ロリータの好みが変わったと言った方が正しいかもしれない。

数年前は2010年ごろのAngelic Prettyみたいな、パステルカラーの多色使いでごちゃっとしててファンシーなウサチャンとかスイーツとかの柄で、ブラウスはピンクとかパープルで、髪の毛もパステルカラーのウィッグで、リボンコームやヘアピンを重ね付けして、メリケンサックかよってくらいでかい指輪して、ブレスレットやネックレスもでっかくてじゃらじゃらで、足元はジャンパースカートとおそろいの柄のタイツで、ピンクかサックスのティーパーティーシューズ!!!みたいな格好に憧れてて、そういうロリータになろうとしていた。

でもそういうロリータになるために服を集めている内に、無地とかオールドスクールロリータとか、寒色とか暗い色の甘ロリとか、ややパンクだったりカジュアルだったりゴシックなロリータに寄っていったのだった。

別にコテコテ甘甘のロリータが嫌いになったわけではなくて、今でもそういうのには憧れるんだけれど、なんだかんだでシンプルめだったり、ギリギリ普通の服にも合わせられそう(ばむせちゃんは感覚が麻痺しているので多分普通の人だったら合わせないけど)な服を買ってしまうんだよね。やっぱ年齢のせいだろうか。いやそうは言ってもまだまだ若いぞ。

まあでも一番大きいのは趣味が変わったことなんだろうけど、似合わなくて諦めてるっていうのもある。コテコテの甘ロリが似合うのはやはり一握りの選ばれし者だけではなかろうか。似合わなかったら着ちゃいけないなんてルールはないので気にするだけ無駄とは思うけれど、やっぱりああいうフェアリーに片足突っ込んでるようなロリータって、より勇気がいる。ブスや肌が色黒なのが際立ってしまうので。

うーんでも改めて昔のアンプリの服見てるとコテコテの甘ロリでも今の服にはないようなハデな色使いとか、キッズの服みたいな女児向けおもちゃちっくなディテールが多くて、ウゥワかわいい!!!ってなるので、趣味が変わったわけではないのかもしれない。やっぱり年齢のせいでチャレンジをしなくなったのかな。そんなの嫌だな。ただ確かに言えるのは、私は昔のロリータが好きってことだな。古着ばっかり買っているのも、安いからだけじゃなくて今は倒産しちゃったブランドの服とか、昔の服のデザインが好きだからっていうのもあるしね。今もあるブランドでも、昔と比べるとけっこうテイストが変わっていて、昔の服は同じようなものは古着以外では手に入らなくなっていたりする。

今のロリータはどんどん大人っぽくなってて、私の好みの路線からは外れつつある。残念だ。まあそれでも、少なくなったってだけで好みの服が全く手に入らなくなったってわけではないけど。

ちなみに私の知っているロリータ界のおおまかな流れは、今で言うオールドスクールロリータがはじめにあって、下妻物語の影響で第一次ロリータブームが起きて、時代と共に技術が進化したからか何かしらんけどプリントの柄物が出てきて、そのあたりでコッテコテの甘ロリが一世を風靡し、かつ第二次ロリータブームが起きて、第二次のバブルがはじけたらブランドがいっぱい倒産(特にパンク系が減った)して、雑誌もなくなって、多分そのあたりから大人ロリータの波が来はじめて、今に至る感じ。多分間違っているから真に受けないでね。

今のロリータは大人ロリータなんだけれど、ロリータブームの終幕とともに精神ロリータの方々がごそっといなくなり(個人の感想です)、着こなしに厳しかったこの界隈にも自由な着こなしでいいじゃんという流れができはじめた。そして雑誌がなくなってロリータのお手本というか指南書的なものがなくなったこと、また海外(特に中国)のロリータブームとそれに伴う海外ブランドの日本進出によって、一気にロリータの幅が広がった感じ。SNSの影響も大きいだろう。海外のロリータちゃんは本当に個性的な着こなしが多くて、改めてロリータの可能性を感じる。2000年代に比べたらずいぶん自由になったんじゃないかな。

私がロリータ着るようになったのはせいぜい5~6年前なのでよく知らんけど、ロリータ人口がいちばん多かった時はけっこう激しかったみたいだ。甘ロリに黒髪なんてありえないとか、つけましないなんておかしいとか、ブランドをミックスしたコーデはダメとか、当時の知恵袋を見てると本当に過激派が目につく。そんな時代に肩身の狭い思いをしてロリータしてなくてよかったな。

ばむせちゃんも露出はありえねえ!とか言うけど、そのわりにはそれ以外の部分は適当だからな。パニエもせいぜい3枚しか履かないし、髪の毛も巻いてなければネイルもしていない。あと口も悪い。こんな私でもロリータの端くれとして暮らしているので、このブログを読んでいるそこのあなたも今すぐロリータデビューだ。

そんな手抜きもいいとこな勧誘をしてみたところで今回はおしまい。また次の記事も読んでくれよな。

年齢とロリータの話

人間は生きている限り年を取るものなので、自分の年齢についてあれこれ考えるのはよくあることだろう。

私は23歳になり、まだまだ若いという気持ち(気力と体力は干からびているが)なのだけれど、大学時代は同級生がけっこう、二十いくつなんてもうババアだよね~などと言っていて、内心キレそうだった思い出がある。お前たちが自分をババアというのは勝手だが、他の二十代を巻き込んでババアぶってんじゃねえ!と思う。二十年くらいしか生きてないのにババアだなんて、大した人生経験もない小娘のくせに何を言っとるんだ。生意気だ。まあ私もその生意気な小娘なんですけど。

だけど若いくせにババアぶるヤツよりもさらに悪いのは、日本人の年取ったらおしまいみたいな価値観だ。未婚の女性が売れ残ったクリスマスケーキに例えられた時代もあったと知った時は、この国ゴミクズやなと思った。誰がそんなことを言い出しやがったのか知らんが、絶対に許さねえからな。

話がそれたけれど、とにかく私が言いたいのは、まだ若い私が言っても説得力はないのだけれど、本当に人間は年を取ったらおしまいなのだろうかってことだ。年を取ったら、若い頃の趣味は全部捨てて、いわゆる年相応に生きねばならぬのだろうか。年を取って見た目が老けたら、人としての魅力もなくなるのだろうか。んなわけあるかい。

そりゃあ、年齢とともに暮らしぶりか変わり、自然と若い頃とは違う生活になっていく人もいるだろうけれど、それはその人の選択だ。そういう選択をする人がいるなら、いつまでも若い頃と同じ、まあ完璧に同じってことはありえないんだけれど、ずっと変わらないでいることだって、人生の選択のうちの一つとして、世間に受け入れられてもいいのに、日本では年を重ねても変わらない人のことをいつまでも若いつもりの恥ずかしいヤツみたいに扱っている。意味がわからない。誰にも迷惑かけてないのに、なにが悪いんじゃい。嫉妬か?

あと、テレビなんかではいつも十代とか二十歳そこそこの女優やらアイドルやらなんやらかんやらがもてはやされていて、若さこそ正義と思い込ませてくるのもクソだ。こないだも40歳くらいの女優の人が、40歳でも輝いてる!みたいに取り沙汰されていたが、じゃあ普通の40歳はもう年を取りすぎだから輝いちゃいかんってことなのか?いやいやそんなわけないでしょ。アホか。私ババアだから…と諦めないで好きなことをして、おしゃれでイキイキとしてるのは大人として尊敬できるので、その女優が取り上げられるのはいいことだと思うんだけど、それをわざわざしゅごーーーい!!!みたいなノリで持ち上げなきゃいけないほど、日本人、特に女性は、年取ったら終わりと思われているってことなんじゃないだろうか。わざわざそういう人を話題にするってことは、年取って女として終わってるはずなのにまだ終わってないのすごーい!みたいな見方があるんじゃないだろうか。キィ~くやしい。年取ったって好きなことして暮らしたいに決まってんだろボケナス。

私は周囲になんと言われようが自分が限界だと感じるまでロリータを着ていたいから、40とか50過ぎても全然ロリータ着るつもりなので、こんな世の中マジで気に食わない。こんな風だから私の同級生も、23歳がババアだと思ってしまったに決まっているのだ。はあーーーーむかつく。誰がそんな風に教育したんだよ。まだまだ若い(若くなくても)女性たちが自分たちをババアと言って諦めるなんて、どんな国だよ。

ところでなんでこんな話をしたかっていうと、やっぱりロリータ界隈にいる(ロリータの友達おらんけどな)と、年齢について考える機会が多いからである。ロリータモデルの青木美沙子さんも、けっこうそういう話題を発信しているし。青木さんのYouTubeチャンネルはそういう話題も含め、ためになる動画が多いのでチェックしてくれよな。最近のおすすめは中国のクソデカコスメを紹介する動画だよ。

あとは、某アラサーロリータのTwitterも、そういう話題が多いね。これまた同級生が、この人の顔が悪意ある人によって晒されているのをわざわざ見つけてきて、私に「この顔と年齢でロリータってどう思う?」などと言ってきたことがあって、はあ?と思った思い出がある。それを私に言ってどうしたいんだお前は。その時は普通か普通よりかわいいくらいじゃないのって言ったら、ロリータってけっこうレベル低いんだね~みたいな反応をされた。なんだよレベルって。何様のつもりだよ。誰がそんなもんつけろって言ったよ。そんなもんのためにロリータ着てるんじゃねえってんだよ。

まあ確かにそのアラサーロリータの人はあんまりいい話を聞かなくて、途中からエッセイ漫画もロリータじゃなくてその人の個人的な悩みが多くなっていったから、私もその人のTwitterを見るのはやめてしまったんだけど、わざわざそんな風に馬鹿にしなくてもいいじゃんね。ていうか、その時はなんとも思わなかったけど、そのTwitterの人に対してだけでなく、私にも他のロリータにも失礼だよなと思う。私はたとえ冗談でも、人の自分では変えられない部分を馬鹿にするのは嫌いなのだ。冗談のつもりなら何言ってもいいわけじゃないからね。

年を取って顔にしわがあろうが、美人ではなかろうが、スタイルが悪かろうが、ロリータを着ていけないなんて、他人に決められる筋合いはない。この外見ならロリータ着てもいいとか悪いとか、そんなもんがあるなら誰にでもわかるように示してみろってんだよな。ロリータを着るのに資格はいらないんだよ。まあ、服に合わせてメイクしたり髪型を整えることは必要だけれどね。

とにかくそんな感じで、最近急にそういういろんな出来事を思い出していたので書いてみたのだけれど、けっこう長くなってしまったな。しかも過去最高に口が悪い。でもロリータや女の人だけじゃなくて、誰にでも関係あることだと思うので、声をでかくして訴えていきたいと思った。私が声をでかくしたところで誰も見てないんだけどね。

まあそれは置いといて、これを見た人は年齢を理由に人を批判するのはやめてくれよな。言われた方は傷つし腹が立つぞ。もちろん自分のことをババアとかなんとか言うのもやめろよな。どうしても自分をへりくだって言いたいなら、小生とか拙者って言えばいいんじゃないですかね。知らんけど。

ではまた次の記事で。