ばむせの日記

コミュ障マンのクソ後ろ向き日記

ロリータと時代の話

10代の頃(つっても4年前だけど)に比べると、服の好みが変わった。もちろんロリータしか着たくないというのは変わらないので、ロリータの好みが変わったと言った方が正しいかもしれない。

数年前は2010年ごろのAngelic Prettyみたいな、パステルカラーの多色使いでごちゃっとしててファンシーなウサチャンとかスイーツとかの柄で、ブラウスはピンクとかパープルで、髪の毛もパステルカラーのウィッグで、リボンコームやヘアピンを重ね付けして、メリケンサックかよってくらいでかい指輪して、ブレスレットやネックレスもでっかくてじゃらじゃらで、足元はジャンパースカートとおそろいの柄のタイツで、ピンクかサックスのティーパーティーシューズ!!!みたいな格好に憧れてて、そういうロリータになろうとしていた。

でもそういうロリータになるために服を集めている内に、無地とかオールドスクールロリータとか、寒色とか暗い色の甘ロリとか、ややパンクだったりカジュアルだったりゴシックなロリータに寄っていったのだった。

別にコテコテ甘甘のロリータが嫌いになったわけではなくて、今でもそういうのには憧れるんだけれど、なんだかんだでシンプルめだったり、ギリギリ普通の服にも合わせられそう(ばむせちゃんは感覚が麻痺しているので多分普通の人だったら合わせないけど)な服を買ってしまうんだよね。やっぱ年齢のせいだろうか。いやそうは言ってもまだまだ若いぞ。

まあでも一番大きいのは趣味が変わったことなんだろうけど、似合わなくて諦めてるっていうのもある。コテコテの甘ロリが似合うのはやはり一握りの選ばれし者だけではなかろうか。似合わなかったら着ちゃいけないなんてルールはないので気にするだけ無駄とは思うけれど、やっぱりああいうフェアリーに片足突っ込んでるようなロリータって、より勇気がいる。ブスや肌が色黒なのが際立ってしまうので。

うーんでも改めて昔のアンプリの服見てるとコテコテの甘ロリでも今の服にはないようなハデな色使いとか、キッズの服みたいな女児向けおもちゃちっくなディテールが多くて、ウゥワかわいい!!!ってなるので、趣味が変わったわけではないのかもしれない。やっぱり年齢のせいでチャレンジをしなくなったのかな。そんなの嫌だな。ただ確かに言えるのは、私は昔のロリータが好きってことだな。古着ばっかり買っているのも、安いからだけじゃなくて今は倒産しちゃったブランドの服とか、昔の服のデザインが好きだからっていうのもあるしね。今もあるブランドでも、昔と比べるとけっこうテイストが変わっていて、昔の服は同じようなものは古着以外では手に入らなくなっていたりする。

今のロリータはどんどん大人っぽくなってて、私の好みの路線からは外れつつある。残念だ。まあそれでも、少なくなったってだけで好みの服が全く手に入らなくなったってわけではないけど。

ちなみに私の知っているロリータ界のおおまかな流れは、今で言うオールドスクールロリータがはじめにあって、下妻物語の影響で第一次ロリータブームが起きて、時代と共に技術が進化したからか何かしらんけどプリントの柄物が出てきて、そのあたりでコッテコテの甘ロリが一世を風靡し、かつ第二次ロリータブームが起きて、第二次のバブルがはじけたらブランドがいっぱい倒産(特にパンク系が減った)して、雑誌もなくなって、多分そのあたりから大人ロリータの波が来はじめて、今に至る感じ。多分間違っているから真に受けないでね。

今のロリータは大人ロリータなんだけれど、ロリータブームの終幕とともに精神ロリータの方々がごそっといなくなり(個人の感想です)、着こなしに厳しかったこの界隈にも自由な着こなしでいいじゃんという流れができはじめた。そして雑誌がなくなってロリータのお手本というか指南書的なものがなくなったこと、また海外(特に中国)のロリータブームとそれに伴う海外ブランドの日本進出によって、一気にロリータの幅が広がった感じ。SNSの影響も大きいだろう。海外のロリータちゃんは本当に個性的な着こなしが多くて、改めてロリータの可能性を感じる。2000年代に比べたらずいぶん自由になったんじゃないかな。

私がロリータ着るようになったのはせいぜい5~6年前なのでよく知らんけど、ロリータ人口がいちばん多かった時はけっこう激しかったみたいだ。甘ロリに黒髪なんてありえないとか、つけましないなんておかしいとか、ブランドをミックスしたコーデはダメとか、当時の知恵袋を見てると本当に過激派が目につく。そんな時代に肩身の狭い思いをしてロリータしてなくてよかったな。

ばむせちゃんも露出はありえねえ!とか言うけど、そのわりにはそれ以外の部分は適当だからな。パニエもせいぜい3枚しか履かないし、髪の毛も巻いてなければネイルもしていない。あと口も悪い。こんな私でもロリータの端くれとして暮らしているので、このブログを読んでいるそこのあなたも今すぐロリータデビューだ。

そんな手抜きもいいとこな勧誘をしてみたところで今回はおしまい。また次の記事も読んでくれよな。